劇場公開日 2020年12月11日

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「ダイアナ・ロスの娘が大物歌手を演じる」ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ダイアナ・ロスの娘が大物歌手を演じる

2021年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

音楽プロデューサーを目指す若い女性と大物シンガーの、年の離れたシスターフッド的な物語。大物歌手のグレースは黒人女性シンガーとして一世風靡したが、近年はライブ中心で新曲を出していない。今後はショー中心で行こうというマネージャーの提案にものれずにいる。そんなグレースの付き人をやる主人公のマギーは、憧れの歌手の近くで仕事ができることを喜びつつ、付き人のままではプロデューサーの夢を叶えられないと焦っている。そんな二人がぶつかりつつ、自分らしく生きるために歩んでいく。
グレースはダイアナ・ロスがモデルだろう。そしてその役を演じるのがダイアナ・ロスの娘のトレイシー・エリス・ロスだ。本業は役者だが、見事な歌唱を披露している。彼女の歌声だけでもこの映画を観る価値がある。若い男性シンガー役のケルビン・ハリソン・Jr.の歌声も美しい。
シンプルに夢を追う人のキラキラした姿を描いた作品。爽快感がって観ていて気持ちよかった。

杉本穂高