調査屋マオさんの恋文のレビュー・感想・評価
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足りないんじゃないかな?決定的に。
予告編で見た内容以上の内容はなかった。残念。
ドキュメントなので、虚飾なんて持ってのほか。
ドラマティックな演出も。その点はクリアしてます。
けど、作品であり題名を冠してるならば、作品を通して描くテーマなりがあって然るべきと考えます。
しかし、本作からはそれを読み取れませんでした。
うーむ、恋文?失礼を承知で書きますが、
介護観察レポートにしか見えないんです。
実際は全然違うのでしょうが、マオさんが本書くために介護してるように見えてしまったんです。
データをとる、いいのですが、なんのために?が描かれてないから、調査員が仕事のノウハウ活かしてるとしかみえない。
便秘がちにならないためにやってる手段として紹介してますが、そのためではないはず。
データをこまめにとり、毎日施設に通うのはなぜ?
そのなぜ?が薄い。描き方が薄い。そこまでするのはなぜ?が。
ですから、マオさんの晩年紹介映像にしか見えない。
きっと僕はひねくれ者なんでしょうね。
こんな風に感じてしまったんですから(笑)
マオさんのやられていたこと、現活動を否定するものではないことを付け加えさせていただきます。
あくまで、作品の感想です。
人間力と包容力
とにかく、メイン被写体である“マオさん”こと佐藤眞生の人間力に惹かれる。
元マーケティング調査員だけあって、妻への介護もデータを取った上で合理的に行えば、縄文文化に特化した自給自足の生活を送るというバイタリティ。
高齢化社会、格差社会に絡んだ深刻な介護事情はあるものの、被写体のポジティブさがそれを包み込む。
認知症を通しての、夫婦の在り方を見つめる作品。
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