「映画作品として楽しめる」KCIA 南山の部長たち KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
映画作品として楽しめる
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コロナ禍になる前には殆ど目にすることなかった韓国映画。元々韓国という国自体良くも悪くも興味が薄いため韓国の歴史、政治、国内状況にも疎い。この作品がどこまで史実に近い作品であって、どこまで空想要素が強いのかはあまりわからないが、映画作品としては緊張感があり楽しめる作品のように感じた。特に僕のように韓国映画を見慣れていなくても、ハリウッド映画が好きな人には見やすく、そして興味をそそられる作品だと思う。
作品の内容としては40年前の韓国大統領暗殺事件にフィクションを加えた作品。
独裁政権が長く続き、国民から、外国諸国からそして内部からも不信感が生まれ、そこから生まれた国内デモを武力行使で弾圧しようとした際に側近の主人公のイ・ビョンホン演じるキムが大統領を暗殺する話である。
実際大統領を暗殺するのはラスト20分くらいであってそれまでは淡々と政権内部の駆け引きが描かれている。
この辺りがこの事件の史実を知らない自分にとっては緊張感を感じ終始作品を集中しながら観る事ができた。
韓国の歴史情勢が分からないためこの作品を見る事で、自分自身の中でもあれこれ意見や考えが生まれることはなかったが、一つの国の歴史にある大統領暗殺までの暗殺者の心理描写を楽しめる映画作品であることは間違いないだろう。
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