女たちのレビュー・感想・評価
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男たちが撮った女たち。
私も男なので、女たちの世界はわかりませんが、なんか
違うんじゃないかなという気がしました。
自殺した父親、娘(主人公)に当たり散らす母親、その母親の介護、
婚約者の裏切り(結婚詐欺)、友人の自殺、仕事のミス、
リストラ…と、これでもかの不幸の繰り返し。
で、不幸を乗り越えて、ラストはみんなで笑顔って、
ありえないでしょう。なんか昭和っぽいし。
【辛い日々が続くからこそ、働きバチのように懸命に働きつつ(含む、辛い我慢・・)、周囲の人には悪意ではなく、善意を示し、接しようと思った作品。高畑淳子さんの前半の鬼気迫る演技は凄かった・・。
ー 美咲(篠原ゆき子:前作の「ミセス・ノイズィ」と併せて、”理不尽な不幸に戸惑う女優”と、脳内認定する)の前半の姿は見ていてキツイ。
婚約者だと”勝手に思い込んでいた愚かしき男性ヘルパーには、裏切られ、同居している半身不随の母親(高畑淳子:ホント、怖かったし、凄かった・・。)には苛めに近い仕打ちを受けているし・・。唯一の小学校時代からの友人香織(倉科カナ)だけが、心を許せる存在だったのに・・。ー
■感想
・奥山和由さんは、長年邦画を牽引してきた方であるが、今作の脚本の出来はどうであろうか?
・高畑淳子さんの前半の半身不随の身体からの、娘に対する嫌がらせの演技は、観ていて嫌気が差す程凄かった。(般若のような、顔に見えた・・)
が、最後半、美咲に対して詫びる・・。やや唐突感を覚える・・。
・愚かしき男性ヘルパーの代わりに来た、心優しき女性ヘルパー(サヘル・ローズ)の存在に癒される・・。
・美咲に次々と襲い掛かる不幸、嫌がらせ・・。観ていてキツイ。
・香織の行いの理由は察しがつくが・・。
ー 彼女が遺した蜂蜜が、心が離れていた人たちを優しく結びつける・・。ー
<脚本の出来には、イロイロ申し上げたいが、
女優陣の”この状況下で製作された事を考えても”頑張りには敬意を表します。
そして、養蜂家の香織が遺した蜂の様に、懸命に働きつつも(含む、辛い我慢)、周囲にはこのような時だからこそ、悪意ではなく、善意を示さなければ・・、と思った作品です。。>
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