「この映画は雰囲気だけで、中身的なものは何もないけど、アクションはいいと思った。」燃えよデブゴン TOKYO MISSION Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
この映画は雰囲気だけで、中身的なものは何もないけど、アクションはいいと思った。
『燃えよデブゴン』という題名だと昔のサモハンキンポーの『燃えよデブゴン』思いだすけど、主人公がデブだということ以外はまるで関係ない。
『燃えよデブゴン』が好きな人が続編を期待して行くと、期待はずれで怒るかもしれない。
それにまさかいないと思うけど、ブルースリーの『燃えよドラゴン』とも全く関係ないので、それ期待していくと大変なことになる。
最初の方で『ドラゴンへの道』のテーマ曲が挿入されたりするけど、パロディーでもないし、時々小ネタ的にブルースリーが映るのと、竹中直人さんのモノマネくらいしか出てこなかった。
ストーリー的なものはあまり関係ないけど、あえて例えるなら、松田優作さんと高倉健さんが出演していて、マイケル・ダグラスが主役をしていた『ブラックレイン』かな?
これもなんとなく外形が似てるのと、敵のヤクザ役の丞威さんが、松田優作さんの息子の松田翔太さんに似てるくらいしか共通点なかった。
個人的にはタイ映画だけれど『チョコレートファイター』が好きなので、築地市場や、歌舞伎町で戦うところと、日本人が出てくるところが『チョコレートファイター』みたいで好きだった。
香港映画だけど、タイ映画に近いのかもしれない。
香港のカンフー映画が好きな人には抵抗があるかも?
この映画は雰囲気だけで、中身的なものは何もないけど、アクションはいいと思った。
純粋な香港のカンフー映画ではないからよかったのかもしれない。
そんなに見ているわけではないけど、香港のカンフー映画って、サービスなのかもしれないけど格闘シーンが長すぎるような気がする。
ブルースリーのやつは途中からハリウッド映画になったりして、ちょっと違う感じだけど、純粋な香港カンフー映画は、戦うシーンが長すぎて、キレや技がすごいのはすごいのはわかるんだけど、だんだん飽きてきて眠くなってくる。
それに必ず笑いが入るんだけど、それもいいところでもあるけど悪いところでもある。
純粋に面白くない時もあるし、面白かったとしても、緊張感がなくなってよくない時がある。
それにブルースリーがよく使っていて、個人的にすごく好きな武器の”ヌンチャク”が意外に出てこない。
たぶん”ヌンチャク”は沖縄の武器だから、いろいろ問題がある、みたいなことなんだろうと思うけど、それがいつも残念だった。
日本人監督だからかもしれないけど、その辺が修正されていて、実にいい感じにまとまっていた。
最後の東京タワーでのシーンなど、ヌンチャクをすごく使って戦っていたし、笑いも適度にあるけど、緊張感もあって、飽きさせない工夫もいろいろしてあって、正直感動した。
この映画は、いろいろ抵抗のある人もいるんだろうけど、個人的には面白かった。