「汚れたヒーロー」ディヴィジョン MARさんの映画レビュー(感想・評価)
汚れたヒーロー
誘拐や汚職が蔓延るリオデジャネイロにて、誘拐された議員の娘を取り戻すために闘う警察の物語。
そうは言っても、登場する警察たち自身が金銭目的の誘拐の歴があったり、すぐに癇癪を起すような奴だったり…さらには上層部や議員もクセありの胡散臭いのばかり。
味方の中に敵がいたり、その逆も然りで捜査は難航。
しかし、こんな状況だからこそ皮肉にもギャングに精通している警察のおかげで前進できたり…秩序もくそも無いですねぇ。。
実際どれくらいリアルな話なのかは分からないけど、映画として、汚職警察がその顔を利かせて事を進める様は面白かったし、人物相関が多様に絡まっていながらも、比較的わかりやすく、それでいて単純すぎない構図は非常に自分好みだった。
あまり色彩を感じない映像もおどろおどろしくてグッド。
最後は意外とも王道とも言えそうな展開。まぁでもそうなるか。
本当の勝者って?正義っていったい…?そもそも綺麗な正義は根付きにくい土地なのかな。
そんなに線を切ることが得策なの…?と思うようなツッコミどころもちょくちょくあったし、何故か体感3時間くらいすご~く長く感じたりしたものの、最初から最後まで目を離さずに掴まれた作品で、中々の掘り出し物だった。
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