「少し心理的矛盾もあるが面白い」真犯人 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
少し心理的矛盾もあるが面白い
事件当日、半年後、その1ヶ月前という各シーンを時系列バラバラにしたサスペンス。ジュンソンはほぼ有罪確定と思われていたのに、遺族であるヨンフンに対してジュンソンの妻が無実であると証言してほしいと懇願する。
被害者の夫ヨンフンの演技を見る限りでは、彼が犯人であるとは到底思えない。鍵を握るのはヨンフンが拉致監禁した謎の男なのだ(後にサンミンという名前がわかる)。その拷問のごときシーンにはハラハラドキドキ。真犯人を挙げる前に殺人罪で捕まっちゃうよ・・・と。
その拷問の現場にジュンソンの妻がやってくる。ここからの彼女とサンミン、そして傍観者となってしまったヨンフンのやり取りが最高潮となるのです。不倫はあったのか?現場に来たのはなぜか?そして真犯人は誰なのか?
終わってみれば動機の点だけはスッキリするのだけど、夫の無実を証明したところで司法の一事不再理のみが効力を発し、将来の生活については考えてない愚か者だと思う。それぞれの嘘つき合戦は見どころなのに、サンミンがそれまで事件について関わらないようにしていたことも謎のまま。
個人的には、ヨンフンが警察から証拠写真を奪い取り、事件現場を再現するという異常性が好みだった。
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