「白いご飯って美味しいよね」川っぺりムコリッタ 月子さんの映画レビュー(感想・評価)
白いご飯って美味しいよね
罪を犯した人は自分の居場所を浮遊し道に迷うことが多くなってしまう。
生きているだけで面倒臭い世の中なんだから、せめて傍らに一人でいいから一緒の歩幅で歩いてくれる人がいればとても幸福だし、幸せに大きいも小さいもないと感じさせてくれる物語でした。
孤独死の定義はその“結果”を示すのでどんな気持ちで最期を迎えるかは誰にも分からない。市役所職員に死んでから喉仏の骨を褒められたっていいんだし、人生謳歌出来る人を私は羨ましいとは思わない。
閉鎖してる心には徐々にではなく強引なくらいの厚かましさが丁度よいんですね。山田を演じる松山さんの食べるという演技が上品じゃないからこそリアルで素晴らしかった。
野菜や塩辛、そしてお味噌汁が白いご飯の側にあるだけで人生充分なんですよ。
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