「宙を泳ぐ金魚が見えた!! 人が亡くなること、食を通して生きていく幸せを描いた作品🎆」川っぺりムコリッタ 美紅さんの映画レビュー(感想・評価)
宙を泳ぐ金魚が見えた!! 人が亡くなること、食を通して生きていく幸せを描いた作品🎆
富山の自然の山、川べりにある電話は
亡くなった親族に通じているかのように
見えるストーリーでした。
ハイツムコリッタに来たときは
なるべく人と関わることを避けていた青年の
山田が、島田と出会ったことがキッカケに
して、段々とささやかな幸せを感じる状況が
図々しくもあり、可笑しく思いました。
人が亡くなり、見送るカタチは風変わりに
見えても心が込もっていました。
食事や作物を育てることを通して、生きていく
術を学ぶことができました。
大家の南さんや、工場の社長は山田を偏見の
無い目線で見てくれていました。
汗だくになる夏に、墓石を売る親子の姿は
人生の最期を安心感で迎えたいと思える
場面でした。
島田が食べようとしたイカの塩辛が
『別物』だったシーンも面白かったです。
夕焼けの空の下、お見送りしたシーンは
宙を泳ぐ金魚が見えた!!
ことをイメージする
人間の魂が空に舞っていたように見えました。
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グレシャムの法則さんのコメント
2023年7月4日
美紅さんのタイトルで、この映画の素晴らしさがすぐに思い出されました。
食を通して生きていく幸せを描く。
ひとりよりはふたり、一緒に食事をしてくれる人がいることの幸せ。
誰もが避けられない老後についてもじんわりと考えてしまいますね。