「生きていてそれが何なのどうなんの?」川っぺりムコリッタ たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
生きていてそれが何なのどうなんの?
オリジナルの脚本が一旦頓挫し小説に書き直してからの映画化だそうで時間をかけたが故に成しえたシーケンスの積み重ねがツボにはまる映画ですごく面白かった。ヤギを筆頭に役者がことごとく良い。チラシの最初に江口のりこと記され冒頭の主要な舞台であるイカの塩辛工場で主人公の横に彼女が登場したらこれで何かしらのエピソードが作られるであろうと想像するのだが100%肩すかしをくらう。炊きたてのご飯の逆光で食らうキュウリの風呂上がりの冷たい牛乳の美味そうなことよ食が生きている証を与え命の恵みが自ら生きることに何の意味があるのかを真っ向から描いておりこれはこれまで世の中に無かった傑作映画である
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