「白飯の匂いが伝わってくる」川っぺりムコリッタ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
白飯の匂いが伝わってくる
炊きたての白飯の美味さがスクリーンから直に伝わってきて、空腹がとても刺激される。松山ケンイチとムロツヨシの食べっぷりも見ていて気持ちよく、おいしく食べることが食べ物への最大の感謝。そんなことを考えてしまう。
コミカルなテイストで軽快に物語が始まり、徐々に登場人物の過去が明かされていく。
序盤は気にならなかったのだが、中盤あたりからキャラを作りすぎというか、奇をてらいすぎというか、感情移入を妨げるような演出がノイズになって、単なる変な人たちを見せられているようにも感じる。
すき焼きのあたりは、ちょうどいいバランスだったのに、ファンタジーにいったり、エロスを醸し出したりして人間ドラマとしては浅くなってしまっている。
食欲はそそられましたが、物語しては今ひとつ。そんな作品でございました。
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