「フランスでの無理解と低年齢当事者家族を描いたドキュメンタリー」リトル・ガール てつさんの映画レビュー(感想・評価)
フランスでの無理解と低年齢当事者家族を描いたドキュメンタリー
外国作品であるせいもあって、劇映画という錯覚がしていたが、ドキュメンタリー作品であることを確認し、真実味が改めて湧いてきた。日本の子どもがカミングアウトして、母親が守っていくという作品で、2016年制作の『ハイヒール革命』と2017年制作の『彼らが本気で編むときは』が思い浮かぶが、どちらも思春期に主眼を置いていて、本作のように低年齢に主眼を置いたものではないので、そういう年齢での考慮の重要性に目を向けさせる意義はあると思われたし、フランスでも、学校当局の無理解が存在し、家族の理解がまず重要で、社会の無理解と闘う必要性を改めて提起してくれると思われる。
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