「【様々な性】」リトル・ガール ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【様々な性】
映画「Tomboy」のレビューで、性的指向を幼稚園に入る前から漠然とでも認識していることがあると書いたが、今回、そのもののドキュメンタリーに出会うとは考えてもみなかった。
一概に「性」とは言っても多様で、自覚する時期も、認識の仕方も様々なのだが、年齢によっては、家族や社会の慎重なサポートは絶対必要だ。
性については、大きく、
「からだの性」
「表現する性」
「性自認」
「性的指向」
に分けて考えることが多く、映画「Tomboy」では、”表現する性”が必ずしも”性自認”に結びつかないこともあって、無理に”からだの性”に向かわせるのではなく、見守る必要もあると考えたりしたが、サシャのように幼い頃から、”表現する性”と”性自認”が一致して、”からだの性”と異なることはあるのだ。
現在、NHKスペシャルが、数回にわたって、性についての特集をしている。
第一回目では、ドミニカのある村では、50人に1人の割合で、ある程度成長してから”からだの性”が、つまり、外性器が変わるという現象を経験するという性の変化を特集していた。
それを考えると、心の性はもっと複雑な可能性はある。
だからこそ、こうしたサシャのケースは、家族や学校関係者だけはなく、不特定多数の生徒に何かを教える習い事の教育者も含めて、知っておくべきことなのだと、そして、拒絶するようなことはあってはならないのだと思う。
それにしても、サシャの前向きな姿勢には心が洗われるような気がした。
性は、決して、男女というバイナリーではなくて、ノン・バイナリーなのは明らかだ。
学校や習い事の先生など、子ども(大学生も含む)に接する職業の人間は、性と心の多様性を理解すべく学習しなくてはいけませんね!ギフテッドの子ども達も同様ですね。
チンパンジー、ボノボ、ライオン!凄い!だから多様で絶滅していないんですね。そんなに多様なのに絶滅するとしたら、それは人間によるものですね!(か、巨大な隕石が落下する?かな)