「やや高度な知識が求められるが、基本的には高評価。」スレイト yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
やや高度な知識が求められるが、基本的には高評価。
今年70本目(合計135本目)。
slate は映画の世界では「カチンコ」。元の意味は「石板」などの意味で、それが転じて、映画などでよく見る、カチっと鳴らされるあの板を指してそう言うようになりました。
内容は完全にタイムスリップのアクションもの。多少わかりづらい点はあります。ただ、この部分は実際、字幕で補え切れる範囲を超えていて、韓国(朝鮮半島)の歴史や文化を知らないと、どうにもならない部分が多々あります。
参考までに、今後見る方のために、事前に得ておいたほうが良い知識を挙げておきます。
・ いわゆる、ユーチューバーなどの存在や、そうした人の収入に関すること
・ 韓国のインターネット事情
・ 韓国と仏教の交わり(内容は少なめだが、本質的に必要。日本とのそれと似た部分もも多々あるが、異なる点もある)
・ 中国医学に関する事項(常識的な範囲で理解可能。特に予習必要なし)
内容としては、どうしても、この放映時間では字幕で補うには限界があり、日本からみた韓国の文化でも、ある程度類推ができる部分(日本と文化が同じもの。たとえば、立ち飲み飲み屋の屋台)から、かろうじてできる部分や、まったくできない部分(韓国と仏教の交わりなど)があり、日本の高校世界史ではそこまで学習しないので、自然と限界は来るだろうと思います。ただ、エンディングに至るシーンは丁寧に描写があるので、意味不明なまま終わることはありません。
採点にあたっては下記を参考にしました。
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(減点0.3) やはり、韓国映画とはいえ、日本から見るとある程度、知識の援用が効く部分がありますが、限界もあります。中には、かなり高度な知識を前提とした展開になっており、字幕の説明もないか、ほとんどないので、「なんでこういう展開になるの?」という部分がわかりにくいところはあります。
ただ、この映画そのものは、(ここの特集などで組まれている範囲でわかる範囲を書くなら)アクションものであり、その範囲で見るなら、時間軸の入れ替えなどのトリックもありますが、そのアクション自体は丁寧に描かれており、そこまで多くの減点対象にはしませんでした(高校世界史の範囲で韓国(朝鮮半島)の歴史を扱わない、というのは、文科省の問題であり、字幕作成者に責任を転嫁するのは不当であるため)。
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