「切ない」皮膚を売った男 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
切ない
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電車内でプロポーズ代わりに言った言葉に
「自由」とか「革命」という単語があったばかりに
不法逮捕され、シリア難民だから簡単に出国も出来ず、プロポーズを受けてくれた恋人にも会えない人が、
背中にタトゥーを了承することで芸術作品として国外へ合法的に行くことや一流ホテルの滞在なども可能にしましたが、
投獄されていた間に恋人は自分がいなくなったと思い込み別の人と結婚してしまったし、
何か頼み事をされても「ただの『展示品』の俺に何が出来る?」としか言えないせつなさがあり、
展示されている間の自分を
「大金が稼げる良いアルバイトしてるぜ」
と思うか
「出国するためとはいえ、何故不特定多数の人に背中を晒して見世物にならなきゃいけないんだ?」
と思うか
なんとも切なく難しいテーマでした。
ラストの展開は予想出来ないもので、そこまで悲劇的ではないかもしれませんが、彼には今度こそ彼女と静かに穏やかに平凡に幸せになってほしいと願いました。
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