劇場公開日 2022年3月11日

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林檎とポラロイドのレビュー・感想・評価

全56件中、41~56件目を表示

3.5哀しき記憶

2022年3月16日
PCから投稿

悲しい

突如記憶喪失になる病が流行する世界にて、特殊な治療プログラムを受ける男の様子を描いた作品。

ひとりぼんやりとバスに乗っていたところ、いつの間にか記憶喪失に・・・。
次々出される奇妙な課題とポラロイド写真の撮影。一体何の役に立つのかまったくわからんプログラムだが、不意に元の住所を思い出したり、効果がでているのか?と思ったが・・・

終始、ローテンションな空気感で進む作品。
とは言え、個人的にもの寂し気な雰囲気の映画は好きなので、これは◎

記憶を失い、親族がいる様子もなく、只管主人公の孤独感がひしひしと伝わってくる。同じ症状の女性と出逢い、良い感じにもなるが好意というよりはこれもプログラムの一環。。どうやっても虚しさが漂う男の暮らしが哀しい。

スローテンポな展開の中にも、何故か袋から戻したシーンからは妙な違和感に引き込まれる。
一体この病の正体は何なのか?どういう落としどころに持って行くのかと思ったが…こういうことか。確かに、思い起こせばいくつもアレコレあったか。

終わってみればシンプルとも言えるが、これは読めなかったかな。思いの外気持ちよく裏をかかれ、映画の醍醐味も味わえたし、最後リンゴを食べる所は諦めというか決別というか…哀しさと同時に前に進む気持ちにもなれたのかな。

あとは、あまり深く考える所じゃないかもだけど、プログラムの内容はかなり気になったかな(笑)
トイレで・・・ってそんなの無理に決まってるでしょw ってかコレ記憶云々に関係あるの??

そしてもうすぐ親族が亡くなるという時にズカズカと近づいてくる他人なんて迷惑過ぎて普通誰も受け入れないでしょ。。

さておき、観る人によってはスローで退屈な作品かもしれないけど、少ない言葉でも深さを感じさせてくれる良作だった。

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MAR

4.0上手いっ!

2022年3月16日
Androidアプリから投稿

上手いっ!
随所に散りばめられた「あれっ?」って疑問が、最後に「あ〜、、そういうことで!なるほど、、、切ない!!くぅ〜っ切ないねっっ!!」っていう、上手い作り!!!
良かったです。。。

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ゆかぴよこ

2.0よくわからない作品

2022年3月16日
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鑑賞方法:映画館

林檎は美味しそうでした。

後から予約してきた隣の奴に息がうるさいと2度も言われた( `Д´)/
空いてる席予約しろ!
しかもエンドロール中に席を立つ迷惑な奴でした。端っこに座れ!

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かん

4.0深い

2022年3月16日
PCから投稿

主人公の記憶喪失以降、淡々としていてちょっと眠気があったが落ちることなく鑑賞。
記憶喪失の人に対する新たな治療方法がどのような結果を招くのかがストーリーなのかと思いきやそうではなかった。

先に感想にもあったが、結局は正しい治療だったのかもしれない。
淡々としていますが深い映画です。

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Oyster Boy

3.0察するが、眠い

2022年3月15日
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セリフなどで一切説明せず、主人公の虚無しか見ていないその死んだ魚のような目を写し続けていて「感じろ」「察しろ」という作り。
油断すると、観てるこちらが深く寝落ちそうになる。

記憶を失くす奇病の流行る世界ではあるのだが、記憶を失った男と思えない行動が続く。
冒頭から冷静なのだ。
自己回復プログラムを淡々とこなす姿から、開始40分くらいで、過去を忘れたのではなく、忘れて新しい自分を手に入れ、別の人生を送ろうとした男ではないかと思いはじめました。
結論は各々でご確認いただくとして。
生きていくのには悲しいこと、苦しいことが常につきまとい、それが人生の一部になっていく。
受け入れられるか、受け入れたくないか、それだけだと言いたかったのではないか。
そう感じ、察しました。
が、眠い。

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コージィ日本犬

4.5忘れてしまいたいことや~

2022年3月15日
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鑑賞方法:映画館

ギリシャのニクさんの映画。ギリシャの人って色黒で毛深い。アルジェリアとかモロッコ人が主役のフランス映画かと思って見ていた。
静かで、5.6回意識消失発作に襲われた。いやもっと多かったかもしれない。だからレビューは差し控えたいのだが、大変おもしろかった。
意識がハッキリしたのは後半の酒場のひとりダンス(ツイスト)以降。たぶん音楽(曲)がモタセてくれたのでしょう。ホラー映画を見に行く場面は全く記憶にない。すっぽり記憶から抜け落ちている。若い女の子となんかいたすようなシーンも寝てしまった😵キャットウーマンがチラッと見えた。でもハル・ベリーっぽくなかった。
記憶喪失者がたくさんいる設定なのに医者は全然焦らないし、病院のベッドが足りない様子もない。記憶力テストや知能テストも超苦手なもんで、眠くなったのだと思う。カセットテープにわざわざ録音されて送られてくる回復プログラムのミッションはだんだん摩可不可思議なものになってゆき、ポラロイドカメラで自撮りし、古風なスクラップブックに貼るというのはなかなか大変。あの女の人は女医さん役に似ていたけど、おんなじ俳優さん?
ギリシャってユルユル?
だから経済危機になっちゃうんじゃないの。
リンゴが記憶力にいいのは知ってましたけど、普段ほとんど食べないですね~ 皮剥くのがめんどくさい。咀嚼するからいいんでしょうね。ジュースやすりリンゴでは効果は少ないかもしれない。八百屋さんがリンゴは5.6個食べりゃ下痢は収まるし、記憶力にいいけど、今日はオレンジ🍊のいいのが入っているよと言われるとちょっと考えて袋に入れたリンゴを全部出して、オレンジにするエンディングに近いシーンがなかなか意味深。
🎵忘れてしまいたいことや~どうしようもない悲しみに~包まれた時に 男は
リンゴをやめるの
でしょう~

あのケーキはオレンジピール入りのチョコレートスポンジケーキだった。とても真面目で思いやりのある主人公でした。
とりあへず、リンゴ🍎食べなきゃ!

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カールⅢ世

3.51日1日、丁寧に生きる。

2022年3月15日
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鑑賞方法:映画館

ケイトブランシェットお薦めという事でチェックです。

流行病の記憶喪失病になり病院で処方箋をもらうんだけど、それは新しい経験をしてポラロイドで撮影記録する事、、、、林檎は大切な記憶でポラロイドは新しい体験とその記録かな、、、アート系だと思うので万人にはお薦めできません。同じギリシャの若手監督ヨルゴスよりは目線が優しめです。

観てるうちにどうせ皆んないずれ頭がぼーっとして色々忘れちゃうんだから、生活に支障ない最低限の事だけ外付けメモリにいれて、新しい体験や新しい気持ちを大切に生きていけばいいんじゃないかと思ってしまった。いや、それでいいはず。
思い出す必要ない事を思い出して、猛烈な喪失感を味わう事も有るからね。

リンゴも美味いが、オレンジも美味しいぜ。

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masayasama

4.0ダンスは浄化する

2022年3月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

音楽が身体を通り踊り出す時に、頭は真っ白になり浄化される。そんなあの瞬間を思い出した。

現状も思い出したくない悲しみも、洗い流す様に踊り続ける。
誰にも触れられない気持ちを感じさせる印象的なダンスシーン。
林檎を食べるシャリシャリ感はリアルで、シュールと深い悲しみが混じり合う不思議な話だった。

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パプリカ

3.5静かだけどズシンとくる映画

2022年3月12日
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鑑賞方法:映画館

『バットマンのお知り合いは?』
………しーん………
いやいやいやいや、そこにキャットウーマンおるやんかー!!!www

それでもやっぱり林檎が好き💕

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らまんば

3.5記憶喪失になる奇病…

2022年3月12日
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鑑賞方法:映画館

というなかなか特殊な世界を描いていながら中盤にイヌと再開したあたりからさらなる訳あり展開が…。
すごい評判よいのもわかるけど抑揚が少ない分ちょっとだらけてしまった…。

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peanuts

4.0エモくて、可愛らしくて、重〜い…

2022年3月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

人々が記憶を失ってしまう奇病が頻発する世界で、新しい自分を見つけるプログラムに参加する男の物語。

本当に記憶を失くしたのか、過去を忘れたいだけなのか…
何だか物悲しくて重い話のはずが、この「新しい自分プログラム」がシュールかつ馬鹿馬鹿しくて、とってもコミカル 笑

絶妙に丈の短いジーパンや、仮装パーティーに思いの外完成度の高い宇宙飛行士姿で登場する主人公などなど、敢えての外し方がとてもチャーミングだし面白い 笑

エモくて可愛らしくて重い。新感覚な良作!

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葵蘭シネマ

3.5ランティモス風味

2022年3月12日
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朝、ドーンドーンと音がする
まさかメモリア?と思った。
こういう喪失の話はかなり好み。
役者もとても良い。
でも所々助監督をしていた影響なのかヨルゴス・ランティモス風味だった。(ランティモスはちょっと苦手)
二作目は既にハリウッドデビューが決まってるそうなので楽しみ。

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m m

5.0色々な見方ができる映画かな。上映館は少ないけど、今週は対抗以上。

2022年3月11日
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今年67本目(合計340本目/今月(2022年3月度)9本目)。

 ★ 「ポラロイド」とは、1930年代にできた、今のデジタルカメラの前身となるような非常に超初期のころのカメラ(インスタントカメラ一般)をさす名詞のことです。

記憶喪失になった男性が、記憶を取り戻すのをやめて、むしろ新しい人生経験をしていく中で色々な方と関わっていく、という趣旨の映画。

「ポラロイド」(カメラ)は映画内でも利用方法は指示され、確かに今の日本ではほぼほぼ見ることはないですが、デジタルカメラ自体はあるので、推測は十分きく範囲です。
むしろ難しいのは「リンゴ」のほうで、「なぜに林檎なのか」、また、映画内では色々な林檎(色のこと。いわゆるブラッド系の色から、緑色に近い林檎まで、色々出ます)が出ます。林檎「それ自体」は、映画からある程度推測ができますが(人体の中で、MRIややレントゲンを撮ったとき、林檎のように見える場所は、どこでしょう?)、「色が何を意味するのか」はこれはなかなか難しいかな…という印象です(パンフレット購入前提?)。

また、この映画、見ていただくとわかりますが、実は時代背景が不明です。時代背景を推測するには、今でいえばスマホだのパソコンだのがあることから推測ができますが、これが推測できるものが「一切」登場しないので、いつの時代の話かも難しいです。逆に言えば、こういう「実験」は実際には倫理上できないので、「時代背景をぼかした、架空の世界の架空の実験」という見方、それがおそらく正しいのではないか…と思えます。

今週(11日の週)はどうしても、バットマンが超本命枠できて、対抗がサメの映画(名前忘れた…)というところですが、本映画も対抗以上にはなると思います(不穏当な表現・描写などありません)。ただ、おそらく大人の方(文系理系問わない。そもそも文系理系がどうこうという分類にできない。あえていえば、両方同時に求められている印象)が見て、やっと「そういう趣旨か」とはわかっても、小さい子には難しいかな…という印象です。

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 (加点2.0) なかなか、特にギリシャ映画といった作品は元が取りにくい(そもそも、放映される映画館自体が少ない)中で、作られたこと、放映されたこと、また、ツイッター公式アカウントなどの情報発信が非常に丁寧な点は好感が持てますし、映画は「7番目の芸術」と言われるように、この「わかりにくい」映画を通じて「何を言わんとしているのか」を当てに行くというのも、また一つの考え方かな、と思います。

 (減点0.4) ただ、やはり「リンゴ」「リンゴの色」が指す意味は本当にわかりにくいです。「リンゴ」が指すものが何かはだいたい想定ができますが「色まで」になると、ギリシャ文化(慣習・一般常識等)が前提にあるのかもしれません。ここまで来ると日本では情報収集がしづらいので、ここは何らか補足があっても良かったのでは…とも思えます。

 (減点なし/参考) リンゴ・ブドウなど、一部の果物では「パツリン」というカビ毒が発生します(日本では、果汁で毒性が増すとされるため、リンゴジュースでは規制があります)。一方、「オレンジ」では発生しません(マイコトキシンの性質による)。そして「オレンジ」もこの映画の中ではちらっとだけ登場します。

 このことも何らかのことを示唆するのでしょうか…(詳細不明)?

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yukispica

3.5供花とワンちゃん

2022年3月11日
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鑑賞方法:映画館

淡々としたストーリー展開。
途中心配したけど。
ラスト、ゾクッとした。
クールで素敵な映画でした。

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たつじ

4.0タイトルなし

2020年11月14日
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鑑賞方法:映画館

東京国際映画祭 7日目鑑賞

当初、鑑賞予定には無かったんですが、評判の良さで急遽鑑賞。座席取れてよかった😌
テーマが独特なだけあってか、展開も独特。
記憶喪失と新しい自分プログラム。
なるほどリンゴの芯ね。
静かに進むなかで、悪魔のいけにえやら、バットマンとかニヤリとする演出。キャットウーマンのとこはついつい笑っちゃったけど自分だけだったみたい、笑ってたのw
医者の告知とか、随所にシュールな演出が光る。
音楽と絵のところも面白かったけど、
ちょっと恐くなった。あの音楽にはあの絵図らと考えるのは固定概念なのかも。
そして主人公のダンスがあまりにも上手で見いってしまった。
これは公開したらもう一度観たいなぁ。
🍎🍊

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とみまる

5.0台詞や仕草が残した点が線になる・・・深い余韻を残す不思議な世界の物語

2020年11月8日
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東京国際映画祭で鑑賞。舞台は突然記憶喪失となってしまう病気が当たり前になった世界。ある夜バスの中で居眠りしている間に記憶を失った男が救急車で精神病院に搬送される。所持品に身元を示すものは何もなく捜索願も出ていないため名前すら不明の男は14842と呼ばれ、病院で様々な検査を受ける。政府は急増する記憶喪失者をサポートするため、記憶を取り戻すのではなく通称”新しい人生”プログラムを施行、医師は14842にプログラムへの参加を打診する。アパートと生活に必要な資金は支給され、自転車に乗る、釣りをする、郊外までドライブするといった課題をこなし、写真で成果を記録することが日課の日々を送る中で14842の心の中で何かが動き始める。

本作、なかなか奇妙な作り。まず映像サイズがチリ映画の『NO』やポーランド映画の『COLD WAR』でも用いられた4:3のスタンダードサイズ。出てくるガジェットもオープンリールのテープデッキやカセットテープレコーダーにポラロイドのインスタントカメラといったレトロなもの。それらが一見普通の街に奇妙な歪みを添えています。与えられる課題はカセットテープで与えられる。少しずつ難易度が高くなる課題を主人公が困惑しながらこなす様には思わずクスッとしてしまいますが、街の背景には記憶をなくす人々や同じプログラムの参加者らしき人が映り込み、滑稽さと悲哀が綯い交ぜになっています。そして物語の中にポツンポツンと放り込まれる仕草や台詞が遺した疑問符に対する回答が暗示されるクライマックスが残す深い余韻が湖面の波紋のように静かに胸の内に響きます。

主人公が観に行く映画の音声、さりげない会話の中で言及される映画のプロットがさりげなくクイズのような役割を果たしていたりして、どちらも未見なのに正解した自分がちょっとだけ誇らしくなったりする映画愛にも溢れた作品、これは是非とも広く公開されて多くの人の目に触れて欲しい素晴らしい傑作です。

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よね