トゥルーノースのレビュー・感想・評価
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意図的に共感させて貰う。冷静に現実を見つめるべし。
制作に10年!事例を集めるのに必死だったのだろう。。
ヤン・ヨ〇ヒ 監督の『愛しきソ〇』と『ス〇プとイデオ〇ギー』を見てもらいたい。
日本と大韓民国と彼の国は大変に難しい問題があると理解されたし。
兎も角、これは事実では無い。事実に基づくもので、北から逃げた人達を取材して作ったフィクションである。それ以上は語らないが、単純に信用出来る物のだろうか?使い古されたプロパガンダ映画に見えてしまう。
彼の国から逃げた人達は大韓民国とか日本へ逃げるなじゃなくて、カナダが多いか?大韓民国や日本では北から逃げたと言うだけで、差別される可能性があるからなのだろう。まぁ、それは兎も角。なぜカナダでアメリカじゃないか?それは、
自由と民主主義のアメリカ合州国がとった矛盾なのだと思う。
今回、大連へ出かけた時に彼の国へ平壌冷麺を食べに行こうと考えていくたが、まだ、アメリカで行きたい所があるので諦めたのだ。
こんな事やったら国連憲章に大きく抵触する。従って、常任理事国が即刻鉄槌を下す。中国、ロシアも含まれるが、英国やアメリカも常任理事国である。常任理事国全ての国に認められて、国連に入っていられるのだ。これが全くの事実なら、見て見ぬふりをする国連に問題があると思う。
ポリゴン正解🙆♀️
まるで実写か?と思わせるほどに
しなやかで美しいアニメが多い中
あえてポリゴン強めのアニメーションに
なっているため、突きつけられる厳しい現実から
少しだけ逃避することができます。
実態が不明なことの多い北朝鮮の収容所で起きた
数多の悲劇をドキュメンタリー映画のように、
観る側に叩きつけてきます。
終始眉間に皺を寄せていたようで
鑑賞後、鏡を見たら縦じわ入っとったわ😅
やめてくれ、なかなか元に戻らんのやから😑
今もなお、およそ23万人もの人が収容されているという現実(2021年7月現在)
ナチスによるアウシュヴィッツなどの収容所は
12年間で約2万ヶ所、数百万人の犠牲者を出した。
いつまでこの非人道的な行為がまかり通るのか。
恐ろしい映画でした🇰🇵
「新事実」というよりは「答え合わせ」に近いかな
実際に北朝鮮に足を運んだ人や、運良く脱北できた人達の肉声での証言は現在某Tubeにゴロゴロ転がっている。この、世界的に見てもブラックボックス化された国家について、より生々しい情報が欲しいならそちらを掻き集めた方がダイレクトではある(ゴシップ色が強い編集のは避けた方がいいと個人的には思うけど)が、絵的なディテールを付随したことでそれが「どうむごいのか」がぬくぬくと暮らせている我々にも漸く伝わる側面は確実にある。本作はCG・音楽ともにそれ程予算を注いだようには感じないが、その中で伝えるべき感触を的確に伝える努力は最大限認められる。
この映画はオリジナルキャラクターである青少年の心の機微を追うドラマ仕立てにはなっているしそっち中心にレビューを書こうと思えば書けるが、さほどエンタメを主食として観るようにできた作りではないと思った。観た人が今まで聞きかじった情報のジグソーピースをこの映画の空欄にはめ込んで、朧気ながらその国の実像を俯瞰した様な体験ができるかが肝要だと思う。
まあ最低限「首都とそれ以外の地域は生活レベルが格段に違う」程度の知識があれば引っかからずに観れると思うし、余裕も尊厳も奪われた中で人はどう振る舞うか、寄り添うか、奪うか、その両面を共感せざるを得ない条件のもとに描いたのはちゃんとしてると思う。
個人的には...本作の主な舞台は一番末端の暮らしである収容所であり、冒頭は平壌の富裕層の家が垣間見えるが、その中間の農村暮らしやそこで目を光らせる軍人の様子、或いは脱北後~移民成功までの映像などが描かれなかったのは少し心残りだ。外国人拉致者だとか将軍至上的教育の輪郭はサワリ程度だが拾っているのでやろうと思えばできたと思うんだが...ただ現状のバージョンでも画が保つギリギリの長さだったので、何でもかんでも詰めて料理を間違うと逆に全部が伝わりにくくなる恐れはあるし、今のままでも充分雄弁な映画ではある。
必ず見るべき、見て思いを馳せるべき
アニメーションというのは、被害者や当事者が危険な目に遭うことを回避でき、しかもしっかりと、ストーリーを展開できる。この作品はすばらしい。
一人一人の細やかな目の動き。物音。歌声。自然。
朝鮮半島の歴史、近現代史の中で、ちょっとした偶然が人々の運命の明暗を分ける。日本統治時代のこと、南北分断されたときどこにいたか、日本に来ていた人は帰還事業にのったかどうか、、、全てに日本が関与していることであり、主人公家族も帰国事業によりこのような運命となっている。
国としてのレピュテーションの悪さは北朝鮮に関しては揺るぎないだろう、しかし、そこに生きる一人一人にはそれぞの生活がありパーソナリティがあり、そのことを、収容所でも楽器を作り花を飾り美しいものに触れることを諦めなかった母親と妹がおり、折に触れ、鳥や植物や虫や星空に希望を見出す。
チベットやウイグルはどうなっているか、
中国ならそれより前、反右派闘争や文化大革命の強制労働もある。
この映画は最初のつかみとしてTED
家族愛、信頼から不信感を持つ主人公、信頼をより強固に持つ母と妹、主人公と親友のユーモア溢れる会話、心の中に秘める宗教感、信仰、死生観。
日本でも他国のこと、他人事ではなく、人として当たり前に自由に生きる権利を持つもののこととして、みんなが見るべき作品だと思う。
泣いた。感動した。このような映画がつくられることに希望を感じた。脱北者など協力者の方々の勇気にも感謝した。
地獄と絶望の中でも希望を与えてくる“トゥルーノース”
まさか北朝鮮で作られる訳ないが、てっきりかつての同国・韓国だと思っていた。日本/インドネシアの合作とは…。
3DCGアニメで一応フィクションだが、ノンフィクションのような迫真さ。まるでドキュメンタリー。
そして戦慄した。
本当にこんな事が起きているのかと…。
1950年代から1980年代にかけての北朝鮮の帰還事業。
当時の外国の政策なんて分からない…って思った時、『焼肉ドラゴン』でも触れられていたあの事か。
日本から北朝鮮に移民した在日朝鮮人のパク一家。
が、父が反逆罪で失踪。ヨハンは妹ミヒと母ユリら家族と共に突然、いわれなき罪で悪名高き政治犯強制収容所に送還される…。
父親が何かしようとしているのは薄々感付くが、家族やヨハンらは平穏な暮らし。
一転、収容所までは何が起きたのか訳が分からず。
そこでは、人としての自由や権利が一切無情に奪われる…。
過酷過ぎる重労働。
絶対的な服従、反すれば拷問。
磨り減っていく体力、精神力。
失っていく心。
こんな所に永遠。死ぬまで。
平和な時代、平和な国、平和ボケしている何も知らない私なんぞが言う資格なんかないかもしれないが、敢えて。
“地上の楽園”ならぬ“地上の地獄”があるのなら、ここ。
拉致に核ミサイルに収容所…。
北朝鮮の“人民”一人一人は我々と変わらないが、全く北朝鮮という“国”は…。
始まった収容所暮らし。
まだ幼い子供とは言え、重労働はパスされない。
ヨハンは顔や身体中、汚れての土掘り。
少しでも力不足だったり役に立たなかったら、作業班や看守から怒鳴られる。
収容所内には、同年代の子供たちも。やっぱり居る。ド○コ・マ○フ○イみたいな子分を引き連れた嫌味な奴。
日本に住んでたヨハンに「日本の豚! 豚みたいに鳴け!」
こいつ、ぶっ○してぇ…。
絶望と悔しさの余り涙するヨハン。
そりゃそうだよ。私だったら一日も持たない。
そんな時、インスと出会う。
乞音症の少年。
来たばかりのヨハンは疎外を感じていたが、インスもまた孤独を感じていた。
意気投合。“日本豚”と“どもり豚”として“餌”を恵んで貰う。
そこまで卑しい真似までしないと、ここでは生きてはいけない。
私にそれが出来るか。
独りなら無理。
共に出来る友が居るから、地獄の生存競争を生きていける。
清水ハン栄治はディカプリオも絶賛したというドキュメンタリーのプロデュースを手掛け、本作で監督デビュー。
自身も在日コリアン。幼い頃から収容所の事は聞いて育ったという。
「悪い事すると収容所に連れて行かれるぞ」
製作に当り、実際に収容所で過ごした人々や脱北者に話を聞き、証言やリサーチを重ね、10年の歳月を掛けて完成。まさに、力作!
実写ではなく、アニメ。キャラはそんなにリアルではない。
台詞は英語。
もしこれが生々しい実写だったら…? リアルなアニメだったら…? とても見ていられなかったろう。
世界の多くの人に見て貰う為に、敢えて世界で多用されている英語を使用。
監督の執念すら感じた。
9年が経った。
ヨハンとインスは収容所生活を生き抜いていた。
しかしこの9年間で、変化があった。
ヨハンは純粋な心を失っていた。
この地獄という収容所と過酷な生存競争を生き抜く為に、他者を落とし、看守に媚を売る。
自分を偽ってまで。
彼を心配するインス、ミヒ、ユリ。
そんな時、悲劇が…。
食べ物を巡るいざこざで、母ユリが…。
自分が生きる事ばかりに執着して…。
欠けがえのない人を失った。…いや、自分が死なせたも同然。
母の言葉。「美しいものを探して」
生きるとは…? 人間の本質とは…?
ヨハンは自分らしさを取り戻す。
収容所生活の苦しさ、厳しさは変わらない。
寒々とした風景がそれを象徴。
一人、また一人と倒れていく…。
自分たちも死んでもここから逃れられない。
…いいや。日本や他の国では、死後の世界があると信じている。そこでは、永久に幸せに暮らす…。
台詞は英語だが、日本や朝鮮の民謡は原語。人民の思いを込めて、胸に染み入る。
死ななければ解放されないのか。
ある日、ミヒが看守から“乱暴”を受けた。
その看守はかつては実直だったが、9年間で歪んだ性格に。ミヒに対して一方的で邪な想いを抱く。
普段穏やかなインスはそれを知って激怒。看守に殴り掛かったが、その後勿論、拷問。
何とか命は取り留める。
ヨハンは気付く。
インスとミヒは惹かれ合っていた。
こんな絶望の中でも…。
微かな光。
それを繋ぐ。
生きて、ここを出る。
始めて計画/行動する脱獄。
思わぬ人物の激励。誰もが彼らに託していた。
決行。行く末は…?
まさかの事態が。OP登場した人物が“彼”の方だったとは…。
あの地獄を脱出し、今こうやって手に入れた平穏な暮らし。
しかし、忘れない。決して。
そして、伝える。あの人の為にも。
北朝鮮は存在を否定している政治犯強制収容所。
それを信じろと言うのか。
ここまで衝撃的なものを見せられて。
証言してくれた人は皆、嘘付きとでも言うのか。
私は“トゥルーノース(=北の真実)”なら、人民を信じる。
もう一つ信じる。
“トゥルーノース”には、“正しい方向”“生きる意味”などの意味合いもあるらしい。
地獄と絶望の中でも、必ず居る。
希望を与えてくる存在の“トゥルーノース”がーーー。
「誰が正しいとか間違ってるじゃないの 、誰になりたいかを自分に問いなさい」
政治犯収容所が酷い環境であるということは、薄々知ってはいたものの、その実態についてはあまりにも無知だったという事を思い知らされた。
ヨハンとその家族、協力者となって生きる囚人(さながらナチス・ドイツの強制収容所におけるゾンダーコマンドである)それぞれの生き方、どれも否定できるものでは無い。
先日BS1で放送されていたゾンダーコマンドについての番組を見たあとでは特にそう思う。
妹とインスだけを逃がし、自らは囮となりその代償として完全統制区域送りとなったヨハンのラストシーンでの晴れやかな顔は、母の遺言通りに自分のなりたいものになれたことを実感できたからなのだろう。
今も尚、耐えて生きる
幼い子供達と共にある日突然連行される。
「強制労働」・「脱北者」、報道から持っていたイメージを遥かに超える過酷で厳しい生活。
そして今も尚、北朝鮮の政治犯強制収容所に12万人の「ヨハン」が居る…という事実に胸が痛む。
母を想い、父を想う。友を想い、妹を想うヨハンの生き様に胸を打たれた。
-「TRUE NORTH」〜生きる意味
映画館での鑑賞
この子の命を助けなさい。
「政治の話はしません」
そりゃそうか。TEDだからねぇ。過度にPoliticalなネタはご法度って事で。でもですよ。何故にTEDで?って言う疑問はあるし、今の日本で、ここまで注目度が低く、メディアでも取り上げられない事に対しては憤りを覚えます。
忘れてはならない事は。
現在も虐待を受ける北朝鮮の人々を救うには、政治の力は不可欠である事。更には、北朝鮮の独裁体制の維持に奔走する政治勢力が、この日本には存在すると言う事実ですけどね。
何はともあれ。
打ちのめされました。
「この子の命を助けなさい」。叩きつけられる叫び。
TEDのカメラの前に立っていたのが、ヨハンでは無くインスだったと言う衝撃。
かつて人民は「絆」で結ばれていた。何がそれを破壊したのか。
家族の絆、友との絆が成し遂げるもの。または無力。
政治の話はさて置いても、一人でも多くの人に見て欲しいと。切に、切に思わずにはおられない、胸を打つ映画でした。
良かった。とっても。
アニメーションでしか描けない真実
映画っていうよりかはドキュメンタリー見てる感覚。
実話を元にしてるっていうのもあって、本当に色々理不尽だなって思う。
ただ、その中でも人間は人間として人間らしく生きていかなきゃ行けないんだな、、、と
なんか、んーー、、、ってなる作品だった。
76/100
強制収容所で人としてどう生きていくのか
この映画の内容はとても重く、強制収容所での過酷な児童労働や看守によるレイプ、作業怠慢者の密告など人のエグい闇が存分に描かれている。
冒頭のTED TALKのシーンで言っているようにこれは『政治の話』ではない。
まさに生き地獄といえる理不尽で過酷な環境のなかで人が人としての尊厳をどう保っていくのか、
失われていく人間性をどう取り戻していくのか、という話だ。
またエンディングで劇中に登場した強制収容所の衛星写真が紹介されるが、それは監督からの『今も実際に強制収容所での過酷な労働は行われている。(共産主義がいい・悪いなどは別にして)あなたはこの事実を知って、どう生きていきますか?』というメッセージなのかと思う。
やはり実写で見てみたい
脚本、展開、そしてセリフが全て良かった。登場人物の人間図も凄くわかりやすくて、監督は長年この映画の為に入念な取材をしたのだな、と感心した。
こういったアニメーションを通すことで、ある一定の距離を取って観れる事が狙いという事だが、
個人的には実写で見てみたい。
実写だと直視できないと言われているが、ホロコースト系の映画観てると大体そんな感じだし、多分大丈夫。
あと、英語より朝鮮語がやはり良い。
もちろん、日本の監督がオール朝鮮語キャストで、しかも北朝鮮の収容所を再現なんて馬鹿高いコストがかかるだろうし、まあそれは無理な話だろう。
韓国の監督とかリメイクしたらどうなるのかなあ、なんて観てみたい。北朝鮮系の映画は作り慣れてるだろうから。
あと、思ったより残虐なシーンや政治的な要素は少なく、どちらかというと人間の性善説、性悪説を問うような感じの内容だった。昔観た『ブラッドダイヤモンド』もそんな感じだったっけな。
TED TALKS、脱北者で調べたら、何名か出てきたが、ある特定の人を書いたのではないのかな?
特殊な国の話?いえ、普遍的な
強制収容所の中は不潔でひもじくて暴力に満ち、人々の心もすさみ、虫けらのように死が訪れる。
見ながら怖くて怖くて涙が出てくる。
しかし、不思議なことに、強制労働を強いられる側からしたら、憎いのは「将軍様」ではなく収容所で好き勝手して直接暴力を振るう管理者たちだ。
もちろん、狂った独裁国家が今現在あって、そこで理不尽に搾取され苦しむ人たちがいることは目を背けてはならない。
映画を見ていて思うのは、むしろ恐ろしいのは、権力を笠に着て自分たちの欲を満たす者だということ。立場さえ得られれば権力に酔い暴力に躊躇がなくなる。その恐ろしさ。
地獄にいても、己の善を貫くことで周囲を変えるヨハンの母と妹のたたずまいが美しい(が、どちらも暴力にあうのが、無惨)
自由が一切無い悲惨な状況の中で、時々光る星が見つかるストーリー。理不尽な運命の中でも希望を捨てず生き抜くことを訴えているのかもしれない。
ヨハーン!泣
たまたま空いてる時間と上映時間が合ったと理由で見に行きました。
予想外に見に来てる人が多くてビックリしました。
最初は暗いだけの話かな?と思ったのですが、気が緩んで泣きそうになりました。
収容所はおぞましく、これが遠い過去の話ではなく現在進行形なのかと思うと胸が苦しくなります。
お隣の韓国ではアイドルがドラマがと賑やかで...まさに天国と地獄
収容所では人を人として見ないので、収容されている人の心もおかしくなって当然なのですが、それでも人の心を失わず頑張ろうとする人たちもいます。
ヨハンもその一人です。
少しずつ変わって、周りの人の為に行動を取るようになっていきます。
単純な私にとってはどんでん返しのラストでした。
「ヨハーン!泣」です。
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