「必ず見るべき、見て思いを馳せるべき」トゥルーノース redirさんの映画レビュー(感想・評価)
必ず見るべき、見て思いを馳せるべき
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アニメーションというのは、被害者や当事者が危険な目に遭うことを回避でき、しかもしっかりと、ストーリーを展開できる。この作品はすばらしい。
一人一人の細やかな目の動き。物音。歌声。自然。
朝鮮半島の歴史、近現代史の中で、ちょっとした偶然が人々の運命の明暗を分ける。日本統治時代のこと、南北分断されたときどこにいたか、日本に来ていた人は帰還事業にのったかどうか、、、全てに日本が関与していることであり、主人公家族も帰国事業によりこのような運命となっている。
国としてのレピュテーションの悪さは北朝鮮に関しては揺るぎないだろう、しかし、そこに生きる一人一人にはそれぞの生活がありパーソナリティがあり、そのことを、収容所でも楽器を作り花を飾り美しいものに触れることを諦めなかった母親と妹がおり、折に触れ、鳥や植物や虫や星空に希望を見出す。
チベットやウイグルはどうなっているか、
中国ならそれより前、反右派闘争や文化大革命の強制労働もある。
この映画は最初のつかみとしてTED
家族愛、信頼から不信感を持つ主人公、信頼をより強固に持つ母と妹、主人公と親友のユーモア溢れる会話、心の中に秘める宗教感、信仰、死生観。
日本でも他国のこと、他人事ではなく、人として当たり前に自由に生きる権利を持つもののこととして、みんなが見るべき作品だと思う。
泣いた。感動した。このような映画がつくられることに希望を感じた。脱北者など協力者の方々の勇気にも感謝した。
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