「尊厳と開眼」トゥルーノース Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
尊厳と開眼
苦難の行軍と呼ばれる飢餓が始まるきっかけとなった水害のあった1995年、平壌で暮らしてた小学生の少年と母親及び妹が、ある日突然強制収容所に連行されて巻き起こる話。
カクカクポリゴンのアニメーションで、冒頭ほんの少しだけ朝鮮語はあるけれど、ほぼ全編英語のセリフに日本語字幕。
脱北した青年が、トークショーで当時を語る体で始まり、翻訳家をしていた父親がある日帰って来ず、訳も判らないまま強制収容所に送られる家族をみせていく。
テレビやネット等で脱北者が語る話をいくつも見たり聞いたりしたことはあったけれど、アニメでマイルドではあっても再現としてみせられと、やはりショッキング。
国の為、国民の為?これのどこが共産主義ですか?
腐敗した傍若無人な軍人と収容者の暮らしっぷりは、ほぼ知識無しで観たらにわかには信じられないし、衝撃的過ぎるんじゃないかと思われる程。
実際隣席のご婦人は何度かぼろ泣きしてたし。
機微の部分とかは少しキレイに書かれ過ぎている印象もあったし、拉致されてきた日本人が出てきたり、エピソードはどこまでリアルか判らないけど、とても良かったし知るべき観るべき作品と感じた。
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