「クロエ監督の特有の美しい風景をバックにマ・ドンソクが敵をパンチで倒す場面があるのでとりあえず満足できる?でもね」エターナルズ ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)
クロエ監督の特有の美しい風景をバックにマ・ドンソクが敵をパンチで倒す場面があるのでとりあえず満足できる?でもね
『守護教師』を観て、ご贔屓になったマ・ドンソクのアメリカ映画初出演作なのと『ノマドランド』がとても素晴らしかったクロエ・ジャオ監督のマリアージュ度を探る為に御祝儀鑑賞。
マ・ドンソクは期待どうりパンチ🤜で敵を撃退してアンジーと絡む儲け役だが、個人的にはクロエ監督の資質とアメコミの合体は、食い合わせがちと違うと思ったりしたのは、ノマドランド』や『ザ・ライダー』粘って撮る場面でもカットを割ってテンポアップするのには違和感があるを覚えた。
ただし映画初登場のマーベルキャラクター10人ものアンサンブルを的確に奏で魅せる手腕はやはり凄い。普通ならダイジェスト感が出てくる。
正直に言うと鑑賞前は156分もあるのか・・と気持ちが重かったが、観ると156分だとカット割りが早くてモノ足りないと感じて、監督の持ち味を出すなら4時間位必要だと思う。
ただし途中に15分くらい休憩は必須だが。
もっと気になるところは劇中のコスチュームデザインや質感も含めた造形や目から派手なビームとか空飛ぶぞ!足が速いぞ!な能力の見せ方も判り易く記号的で、そろそろ新しい見せ方ないの?と疑問でやはり背景の現実感から安い感じ浮いてのが目に付き、後半に多くなる背景と役者の合成のアラを際立たせている。
正直、本作はロケ撮影やスケジュールの都合なのかマーベルの作品にしては、背景と役者の合成などに撮影とポストプロダクションが雑に見えた。
キャラクターの割り振りも目配せが効いていて今日的な問題にも対応しているように見えるが、今度はエターナル達自身にある神の如き上から目線での俯瞰図はあれ?ヒーローモノなのか?とアメコミ弱者の自分には見える。
でも普通に観れば良作で石ノ森章太郎のマンガ009シリーズや幻魔大戦(マンガ版)が好きな自分として悪くなく機会が有れば再見したい。
そういえば最後の凍結描写はアニメの幻魔大戦を彷彿させる。あと全体的にアニメ版『うろつき童子』もちと感じる
最近のインタビューや記事を読むとクロエ監督は、シネフィルでもあるが、かなりの確率でミーハー的な資質もあり意外とBLとかもいけるクチかも。(妄想ですが)