「サノスがショボく思えた」エターナルズ keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
サノスがショボく思えた
エターナルズは「紀元前から現代までの人類を見守ってきた宇宙人」という設定で、スケールが大きすぎて理解できるか不安でした。原作も読んでおらず、Youtubeでエターナルズの概要を動画で知ったぐらいで150分以上集中して楽しめるのかと思いましたが、ボリュームと世界観がとんでもなく大きい映画で、興奮の連続でした。
「ノマドランド」を鑑賞した自分として、クロエ・ジャオさんがMCUに参加するなんて想像できなかったし、CGを多く使うMCUと、CGをほとんど使わない現地ロケ中心のクロエ・ジャオさんの相反する両者がアメコミ映画を作ると知ったとき、想像ができませんでした。
しかし、この映画は自然の美しさや古代遺跡、世界中の文化といった文化人類学、考古学、民族学といった知的好奇心を刺激する要素が満載で、最初から最後まで大学の講義を受けているような感覚でした。エターナルズの能力もわかりやすく魅力的に表現出来ていて、なぜサノスと戦わなかったのかも納得でした。
お気に入りは戦闘大好き・セナと永遠の少女・スプライト、純粋すぎる発明家・ファストスが特にお気に入りです。ボリウッドスター・キンゴも大好きですが、最終決戦で離脱してしまったため少し残念でした。
予備知識があるほうが楽しめる映画で、150分と長い映画ですが、個人的には初見でも楽しめるし、歴史好きにもたまらない作品です。
現在、IMAX字幕・通常吹き替え版両方観ました。どっちも楽しめました。吹き替え版は英語を日本語にしているだけでなく、他の言語も声優さんがそのままの言語で話していてちょっと感動しました(キンゴ役の杉田智一さんがヒンディー語を話していました)。できればも一回ずつ観たいです。