「IMAXでぜひ!」エターナルズ おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
IMAXでぜひ!
待望のマーベル新作で公開を心待ちにしていました。所用で公開3日目まで鑑賞できず、その間にレビューの採点が伸び悩んでいたため、かなり心配していました。しかし、全くの杞憂で、大満足です!IMAXで鑑賞したことも手伝って、没入感抜群で大迫力の映像をたっぷり堪能できました。
本作ではエターナルズとディヴィアンツとの戦いを描くのですが、このバトルたるや言葉では言い尽くせないスピードと迫力で、とんでもないことになってます。年々技術の向上が進んでいるとはいえ、もはやVFXと現実の垣根はなくなったと言えます。もうけれだけで料金の元は取れています。
では、肝心のストーリーはどうかというと、新シリーズの序章だけあって、設定説明や新語の多さには目をつぶるとしても、概ねシンプルでわかりやすいものでした。その中に、各キャラの立ち位置をはっきりさせ、それぞれに能力の特長を生かした見せ場を用意したのはすばらしいと思います。心揺さぶるような場面はやや少なく、そこはちょっと物足りない印象でしたが、人間味あふれるようなシーンを盛り込んでいたのもよかったです。
ただ、惜しむらくは、アベンジャーズほどは各キャラの魅力がないところです。でも、これはしかたないですね。単独作品として活躍実績のあるヒーロー大集結のアベンジャーズと比べ、エターナルズは同じ出自の元々のチームで、戦隊ヒーローのようなもの。ピンでの魅力は、今後の活躍しだいといったところでしょうか。
主演は、セルシ役のジェンマ・チャン。決して悪くはないのですが、正直言って知らない女優で、ヒロインとしての魅力も今ひとつでした。セナ役のアンジェリーナ・ジョリーの美しさと強さのほうが光っているように感じました。セルシも今後の展開によっては輝きを増すのかなと思います。
マーベルならではのエンドロール後のおまけ映像はもちろんあって、次作への橋渡しとなっています。なんだか壮大な物語になりそうな今後の展開に期待大です。