「MCU for Adult かな?」エターナルズ はまたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
MCU for Adult かな?
MCUの世界観で大人のラブストーリーをやったらこうなる!という感じのクロエジャオMCU。
ラブシーンや時間の経過とともに耐えられなくなる人間関係など、そりゃあるよねという部分をしっかり表現している辺り、クロエらしさがあります。
ディズニーも中国人監督をあてるのはチャレンジだったのではと思いますが、中国では要注意人物みたいなのでシャンチーとのバランスを取りに来たのかなぁ。
さて、シャンチーが公開されたばかりなのでどうしても比較してしまいますが、アクションはシャンチーが勝ちます。エターナルズはXメンみたいなもんだし。代わりにエターナルズは多彩な登場人物が楽しめます。
みんな大好きマ・ドンソクさんの男気溢れるギルガメッシュ、アジアンビューティーのセルシ、慈愛に満ちたゲイのファストス、スピードスターのマッカリ、思春期丸出しドルイグ、誰がどう見てもアンジーにしか見えないセナなど(他にもいるけど、疲れた)。それぞれ神のような力を持ち使命を実行つつも悩みを抱えている魅力的なキャラクターです。
突出?しているのはムービースターキンゴのマネージャーのカルン。キンゴに心酔し、うざいキャラかと思いきや、ユーモアとエターナルズへの信心深さ、自分の無力さを良く分かった非常に徳の高そうな人でした。次作もぜひアベンジャーズのドキュメンタリー製作とかで出てほしい。
ヴィランである強めのディヴィアンツですが、なるほどそれで君だけ強いのか、氷河期からずっと氷漬けでファストスになぜか見つからなかったのか、殺される運命が嫌で死にたくないのか、セレスティアルズの計画を破ろう!となるのかと思いきや扱いが割とひどくて、一瞬の共闘シーンの後に普通にセナに殺されてしまいます。あぁ無情。あれは寝返ってイカルスと相打ちとかやろ。
長くなりましたが、結論としては見るべき。ポリコレがどうとかつまんないこと考えないでエンタメとして楽しめるはずです。