劇場公開日 2021年11月5日

「評価は割れると思いますが、特殊な事情もあるのも事実…。」エターナルズ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5評価は割れると思いますが、特殊な事情もあるのも事実…。

2021年11月6日
PCから投稿

今年163本目(合計227本目)。

 ※ 私は18歳まで広島市に住んでいました。

私は原作は見ていないほうです。よって、ストーリーが理解しにくいという点は、ある程度は仕方がないと思います。とはいえ、満足できるほどではないにせよ、ある程度の導入はあるので、前作などを見ていないと置いてけぼりにされるということはないと思います(ただ、完全に差を埋めることはできない)。

ここの評価サイトの評価が割れているいるのは、結局のところ2つあり、1つは「ストーリーが理解できない」(登場人物が多すぎる)ということと、「日本での公開を考えたとき、不穏当な描写がある(広島の原爆の描写)」という点に尽きるのだと思います。

 ところでこの映画、あってもなくても構わない過去の歴史の描写があります。それこそ猿人類時代と思われるところから、グプタ朝(インド)から、色々存在します。その中で、20世紀の出来事として、上記に書いた広島(長崎にしても結局は同じ)の原爆の描写が登場します(ほか、イラクとの戦闘を想定したと思われるイラクも登場する)。

 ただ、20世紀前半の歴史上の描写を描くとすると、色々考えられますが、本映画はそもそもアメリカ作の作品であることを考えると、自国(アメリカ)にとって不利になるような描写は避けるはずです。また、他国の法律(憲法が最たる例)を考慮して、「最もトラブルになりにくい」描写を選んだ結果、日本の広島の原爆の描写が登場したものと思います。
描写として描くだけなら、朝鮮戦争(現在も停戦状態)もあり得ますが、北朝鮮からの抗議もあり得ますし、ベトナム戦争はアメリカにとっては不都合な描写になります。そのようなことを考えると、消去法的に広島の原爆の描写が描かれたと考えられるのが自然で、確かに「日本での公開に際して配慮が足りない」というのも理解はしうるものの、日本のみ作り替えることもできませんし、もうそれは仕方がない(日本における、言論の自由と、北朝鮮における言論の自由を考慮すれば、前者を優先するのはやむを得ない)のではないか…と思えます。

 (※) 韓国はともかくも、北朝鮮を敵に回すと、それこそミサイルが飛んでくるので。

評価に際しては、、とはいえは、上記の点は気になったものの、別の点も気になったので、下記のような評価にしました。

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(減点0.3) この系統の映画は、最後に「最後にお楽しみがあるので最後まで見て下さい」と表示されるものが多いです。とはいえ、公式も日本(というより、世界各国)のコロナ事情は知っているはずです。
現在は大阪市も含め全て緊急事態宣言は解除されていますが、それをもって「好き勝手にしてもよい」ということは意味せず、各自で防衛しているのが実情です。そうであれば、そのような事情(さっと入って、さっと出る)は考慮されるべきであり、コロナ事情に配慮が足りないかな…というのは明確に思えました。

 (※) タイトルを忘れましたが、「モロッコでパンを作って女性がパンを売る」趣旨の映画は、三密回避の観点から、最初に「評価を入れていただければ抽選でアマゾンカードプレゼント」など、最初にQRコードとクリアファイルを配っており、そのような配慮は当然あってもおかしくはなく(このことは、著作権表示を省略しても良い、ということを意味しない)、そのような例がある以上、そこは配慮が欲しかったです。
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yukispica