「良い意味で見やすいクロエ・ジャオ」エターナルズ 赤だるまさんの映画レビュー(感想・評価)
良い意味で見やすいクロエ・ジャオ
正直見る前は監督の前作である「ノマドランド」があまり肌に合わなかったこともあり、そこまで期待していなかったのですが流石マーベルですね。クロエジャオの自然的な撮影など誰が見ても最高の部分を全力でサポートしながら彼女の大衆受けしにくいような部分をいい加減でカバーして。舐めてました。
まず何と言ってもキャラが全員魅力的!私は全員原作でどんな性格でどんな活躍をしてきたのかもも知りませんが映画が終わるころには全員が大好きになっていました。初めの戦闘で全員の能力を覚えさせるのはとても難しかったと思いますがそれをやってのけましたね。しかも途中参加のカルーンの描き方も上手でしたね。分かり易く同じ人間として共感できました。
そしていろんな方がおっしゃっていますがやはりマーベルらしくない作品ですよね。しょっぱなからモノローグから始めるなんてよくある手法ですがまさかマーベルでやるとは思わずびっくりしましたしどのような物語が始まるのかとても惹きつけられました。また、しっかりとセックスが描かれているのも新鮮でした。これもクロエジャオ‘‘らしさ,,というものなのでしょうか。広島の原爆のシーンなんかもね。シャンチーなどもそうでしたがフェーズ4が始まってからマーベルらしさを払拭しようとしているような感じがあります。
勿論マーベルらしいシーンも多いです。一歩間違えればDCユニバースの如くシリアスになりそうな内容ですがコメディの空気がいい加減で漂っており辛気臭かったり説教臭くなく2時間半も良い意味であっさり見れました。アクションはセナ、キンゴ、ギルガメッシュ、マッカリなんかが特にらしい戦い方でしたね。あんなド派手なものは見ていて楽しいです。
良い作品でしたね。
アベンジャーズとしての集結が本当に楽しみです。
では、ここまで言っておいてなんですが最後に気になったことを書いておきます。
まぁやっぱり想像はしていましたがアクションは少ないですね。シャンチーのような常にクライマックスみたいな映画を想像していくと肩透かしを食らうかもしれません。
そしてセルシの彼氏のキリン君(名前忘れた)の出番が少なかったのも残念。
ですが見ている間はそんなことも気にならないくらいの一本です。是非ご覧ください。
ところでマーベル君。広島の原爆シーンが出たということはサンファイアを出す準備は整ったということかい?日本人ヒーロー出せよオラァ!