「体感時間は2時間」エターナルズ ハムカツ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
体感時間は2時間
普通に面白かったですね。かなり上映時間が長いのにも関わらず、体感時間はそこまで長く感じませんでした!
人類史の史実に基づき、神話などとうまく話を絡めることで、ストーリーに共感しやすい部分が多く見ていて楽しい場面が多かったです!エターナルズのメンバー本人たちがMCU世界においての神の正体となっているため、人類か新たな命かの選択の時、キンゴの助手であるカルンがいい働きをしていたと感じました。カルンはあの場でただ1人の人間であり、最後に「ありがとう」と言うシーンでは、自分はあくまで人間であり神であるエターナルズの決定に逆らうことはできないという意味にも取れました。
また、上映中はエターナルズと共に、自分ならどっちの選択をするのだろうと悩まされました。イカリスはセレスティアルズの命令もあるだろうが、大いなる循環の1サイクルとして、次の生命に繋げるために地球は諦める選択を選んだ事も、私的には無しではないと感じていました。しかし、セルシのセリフで「人の犠牲に成り立つ正義などない」的な発言があり、「命に大小はない」というキャプテンアメリカのセリフが頭をよぎりました。
1つ自分的に微妙だった点は、クロの扱いです。クロもセレスティアルズからの扱いは違えど、少なからずエターナルズと同じ運命を共にするものとして、絶対に勝てないとしても、エターナルズと共にセレスティアルズに挑むなど、せっかく心と言葉を手に入れたのだからクロ達ディヴィアンズの心情描写があれば、もっと魅力的なビィランになっていたと感じました。
エターナルズの登場を経て、MCUの世界はさらに加速して拡大しました。しかし、エターナルズはエターナルズの周りだけで、他の作品とクロスオーバーしない方がパワーバランスも崩れないしいいんじゃないかなと自分は考えています。もちろん、時代背景やアイテムであったりで、間接的に関わることは大歓迎ですけどね(笑)。その点で言えば、テンリングスの出生をシャンチーのエンドクレジットで言及するシーンがありましたが、個人的にはエターナルズが過去に作り出した武器であったのではないかと考えが纏まりました(笑)。
長くなりましたがここまで読んでいただきありがとうございます!