「新たな旅の始まりを」シャン・チー テン・リングスの伝説 きーとろさんの映画レビュー(感想・評価)
新たな旅の始まりを
フェーズ4の新ヒーロー、どんな感じで来るのかな〜と期待と不安ないまぜで観に行きました。鑑賞直後、おもしろかった!という純粋な気持ちが溢れてきました。
冒頭のリングでの戦闘はまんま三國無双でテンション上がりました。
シャンチーの方もバス内でのアクションはめちゃ格好良かったですし、つかみバッチリでした!
ですがその後、シャンチーをわざわざ妹シャーリンの所に誘い出したところに、テンリングスを送り込むのはやりすぎでは?と思いました。展開としてやや違和感がありました。兄妹の共闘で魅せるのと、お父さんが本気で殺しに来てるのかというドキドキ感の為かなとは感じましたが。あんな戦いしておいて直後に普通に食卓囲むのちょっと笑いました。
両親の出会いの戦闘シーンは印象的でしたね。お母さんの舞うような型?が凄く美しい。2人が踊っているかのような演出に見入ってしまいました。とても神秘的。あの風を操るのが龍の力なんでしょうか。作中ではお母さん、叔母さんとシャンチーしか使っていなかったので、家系的なものでもあるのかも。
ウォンの登場にはうおーー!となりましたが、もっと驚いたのはスラッタリーですね。お前生きとったんかワレ!今作でもいいキャラしてます。モーリスとのコンビは癒し。
そしてモーリスの登場から一気にファンタジー色が濃くなりましたね。ここは賛否両論出てきちゃうのもわかります。私もファンタジーは現実離れしすぎて心が置いてけぼりになることもあるので。
人間の世界とモンスター?の世界があり、その間にあって、2つの世界を繋げる門を護るのがターロー村。個人的には本作は意外とすんなり受け入れられました。
考えてみればチタウリやらドルマムゥ、宇宙人やら神なんかが普通に出てくるシリーズでしたね。
まあ確かに終盤は『パシフィック・リム』観てる気分になりましたが笑
ターロー村の生き物たちかわいくなかったですか?モーリスとか白い九尾みたいなの観察したい。
悪い人がいなかったからですかね。真っ直ぐ楽しく観られました。父のウェンウーも昔は悪人だったでしょうけど、妻を心から愛していたからこその今作の行動ですし。今作一番の推しです。トニーレオン素敵でした。
悪人が足洗って幸せになろうとしても…ってお話でもありましたね。因果応報、切ない。
ウェンウー、子供達への思いは妻へのものと比べると描写が少なかったですが、大切に思ってはいたんじゃないでしょうか。
シャンチーに殺しの技を教え込んだのも、復讐の手伝いということもあるとは思いますが、妻のように自分の残した遺恨の犠牲にならないように、という意味もあったのでは、と思います。稽古序盤で怪我の手当てしてあげていましたし。あのシーン好きです。シャーリンには妻を重ねていて、戦いの危険にすら晒したくなかったから稽古をつけなかったのかなと。
キャッチコピーに、″最強”ゆえにその力を封印した“優しすぎる”新ヒーロー、とあったのですが、これハルクですやん…。
シャンチーは最強感はあまりないかと…肉体的には普通の人間ですし。あと暗殺やり遂げてることが明かされた時にえ、優しくない…と思ってしまった笑
平凡に見えて壮絶な幼少期を過ごしてるギャップは凄く好きです。過去はどうあれ、家族思いで優しいのも確かですね。
ケイティも最後ウォンに呼ばれていましたが、今後戦いには加わるのか….?そしてカラオケシーンが最高。ウォンの意外とノリのいいところ好きです。
長くなってしまった…マーベル映画はこの通りいつにも増して感想ごちゃごちゃになっちゃうので観てもレビュー書いてなかったりします。書いてるとどんどんあれもこれもとなってしまって…。
まとめますね。今後の新しい展開も予期させる世界観にワクワクしました。テンポ良くてずっとおもしろかった!新たな旅の始まりをありがとう!