「オリジン(紹介編)としては十分」シャン・チー テン・リングスの伝説 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
オリジン(紹介編)としては十分
劇場で初日初回で鑑賞。
フェーズ4第1作「ブラックウィドウ」で、「今後のMCUは国籍、人種関係なく様々なヒーローが活躍する」宣言をかました(だからスパイディーじゃなくブラックウィドウがフェーズ4第一作だったんだよね)劇場版第2作はMCU初の東洋人ヒーロー。
原作コミックでは1973年に登場した東洋人ヒーローのシャン・チーは、元々ブルース・リーをモデルにしていると聞いていたので、最初に予告編を観た時は、「……え、この人(シム・リウ)が主役なの?」と不安になったけど、いざ蓋を開けてみたら(色々気になるところはあるけど)かなり見ごたえもあったしシャン・チーのオリジン(紹介編)としてはかなり良かったんじゃないかな。
冒頭のトニー・レオン演じる父親登場シーンではジェットリーの「HERO」を、シャン・チーのバス&ビルの足場での格闘は往年のジャッキー作品(ポリスストーリーとプロジェクトA2かな?)オマージュもあって、思った以上にしっかりカンフーアクションしてたのは嬉しかった。
まぁ、クライマックスはMCUというよりはむしろディズニー感がかなり強かったけどもw
何より、「アイアンマン3」の“あの人”の再登場は個人的に結構アガったし、カメオ出演ながら“あの人”や“あの人”の登場には我ながらミーハーだなーと思いつつもグッときてしまった。
ただ、全体的には、「ブラックパンサー」を観た時にも感じた“アメリカ人のイメージする東洋”感は否めないし、CGに使い方がハリウッドっぽくないというか、特に色使いは中国製ファンタジー映画のキラキラ感溢れるCGに寄せてる感じはしたかも?
まぁ、だからって「MCUが中国資本に云々」ってのは些か短絡的だとは思うけどね。