クルエラのレビュー・感想・評価
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【弱肉強食のファッション界のあれやこれやと、ディズニー】
僕はファッション業界の人間ではないので、間違っていたら恐縮だけれども、有名なブランドは、インターナルのデザイナーを複数抱え、彼らを競わせ、使い倒して、新進気鋭のデザイナーを発掘、そして育てて、古い人はマネジメントに加わったり、場合によっては去るものもあったりして、新陳代謝を図りながら、ブランド価値を可能な限り引き上げ、それをベースに消費を刺激し、お金回りの良い国・地域に重点を置きつつ、世界に侵食していっていると思う。 もし人気デザイナーが独立なんて考えようものなら、全力で潰すなんてことは、かなりの高確率であるように信じている。 まあ、このクルエラの世界観そのままで、競争のなかでは、妨害や追い落としなどがあるのだろうなと想像してしまう。 バロネスは、財産独占を考えて、赤子殺害を命じたり、エステラの育ての親を崖から落としてみたり、クルエラに対しても例外ではない。 高級ブランドは、新進気鋭のデザイナーは一見、あなた達(世の中のお客様)が発掘したんですよみたいに見せかけて、消費者の気分をアゲアゲにしておいて、実は、ブランドが発掘して、契約で雁字搦めにし、たっぷり宣伝費もかけて、計画的に消費者をマインドコントロールするように購買意欲を掻き立てているのだ。 これだって、やっぱりクルエラの世界観に通じるように思う。 そして、人々は実体のないブランド価値に熱狂し、クレジットカード決済の金額が膨らんで、高級ブランドは儲かり、その市場価値をどんどん高めていく。 世界の株価の時価総額ランキングの上位は、疑いようもなく、アメリカのアップルやマイクロソフト、アマゾンなどが占めるが、日本の時価総額トップのトヨタは、世界的には35から40番くらいだろうか。 日本でトヨタの次にくるソフトバンクグループや、ソニーは世界のトップ50には入らない。 そして、フランスを代表する高級ブランド複合企業LVMHの時価総額は、高級ブランド企業の中でトップであるだけでなく、トヨタを上回る時価総額となっているのだ。 LVMHは、傘下に、ルイヴィトン、Dior、FENDI、ジバンシー、ロエベ、KENZO、時計のタグホイヤー、飲料のモエシャンドンやヘネシーを持ち、買収による拡大を続けていて、アメリカのティファニーが最近これに加わった。 ヨーロッパには、他にグッチやサンローラン、ボッテガを傘下に持つケリングや、ダンヒル、クロエ、カルティエなどを所有するスイスのリシュモンといった高級ブランド複合企業があるが、クルエラの舞台となったイギリスのバーバリーは少し劣るが、いずれも大きな時価総額企業だ。 こうした多くの老舗のブランドを飲み込んで巨大化していく背景には、グローバルなマーケティング展開のコスト増大と、ファストファッションの台頭によるブランド価値の多様化、更なる競争の激化があるように感じる。 H&MやZARAのような北欧スペインのファストファッションは、買収などに依らず、ヤングアダルト向けブランドを独自に立ち上げたりして、自己増殖して大きくなってきているのだ。 UNIQLOとGUも同様だ。 こうした新興勢力と闘うために買収合併を繰り返す。 頭の叩き合いバトルだ。 業界全体を巻き込んだクルエラの世界だ。 ただ、ファッション業界も岐路に立っている。 残酷という理由で、動物の皮革や毛皮製品を取りやめるブランドも出てきている。 H&Mやナイキは、搾取労働を理由に、新疆コットンの仕様を止め、アメリカは新疆コットンの使用を理由にユニクロ製品の一部輸入差し止めを行なっている。 そういう意味で言うと、素材などで差別化が困難となり、ファッションデザイナーは、その意味で重要な気もするが、所詮はマーケティングに踊らされて、消費者が購買意欲をそそられているのだと考えると、あまり良い気はしないし、モヤモヤした気持ちは募るばかりで、陽のエステラと陰のクルエラのように揺れ動くとは、こんなことだろうかと考えて苦笑したりもする。 まあ、世界のファッションシーン自体が弱肉強食で大変だということだ。 日本も過去に百貨店や商社が海外高級ブランドを買収したケースはあったが、経営ノウハウが不足していたことや、海外展開のノウハウも少なかったことで撤退を余儀なくされている。 実際、日本の老舗ブランドは負け組に入ることが多い。 ダーバンやアクアスキュータムを持つレナウンは民事再生を断念し破産手続きをすることになってしまった。 もう随分前になるが、三陽商会は、提携していたバーバリーを失い、バーバリーは日本で独自展開している。 こんなふうに書いたが、日本のファッションシーンは、少し世界と異なるように思う。 東京ガールズコレクションなどを見ると、独立した新たなブランドも多い様に思うし、淘汰も激しい気がする。 だから、日本のファッションは注目されても、世界に対抗するような大企業は生まれにくいという反面、若いデザイナーの活躍する場所が、トップダウンではなく、ボトムアップであるように思えて、確かに自転車操業的にも見えるし、悲喜こもごもあるにしても、これは決して悪いことではないのうに思うのだ。 そして、よく考えてみたら、アトラクションと古参のアニメだけではサバイバルが困難になって、スターウォーズなどを傘下に収め、配信ビジネスにも進出し、あれこれ悪戦苦闘しているディズニーにもクルエラの世界観は通じるなと思ったりもする。 AmazonがMGMを買収し、アップルがディズニー買収を目論んでるみたいな噂もある昨今、ディズニーの人達は、どんな気持ちでクルエラを見てるのだろうか。 昔ながらのブランドだけで生きて行けた時代を懐かしんでいるのだろうか。 それとも、これからは攻めだと、頭の叩き合いバトルを想定しているのだろうか。 もし、そうだとしたら、くだらない映画をマーケティングに踊らされて見る機会が増えるような気がして、少し暗澹たる気持ちにもなる。
大人のディズニーでした!
大人のディズニーでした! 狂惠羅怒毘縷参上 Come Together (アイク&ターナー)はまずまず。 Led Zeppelin 胸いっぱいの愛をも アイク&ターナー 第1期 Deep Purple の Hush.はそのまま。 Doors, Susie Quatro, Black Sabbath なども大人向けでした。 ハーレイクイーン(DC:ワーナー)のマーゴット・ロビーのクルエラが見たかったけど、ディズニーじゃ無理ですよね。 YouTubeでは研ナオコのクルエラメイクがすごいですよ。なんせ下地がてきてるから。
お伽話界のスーパーブランドに揺るぎなし
お伽話という言葉の意味をはじめて検索したけれど、思ってたのとちょっと違ってがっかり。 私としては、ディズニー作品がめざしているそれのことを”お伽話話”fairy taleと呼びたい。クルエラをこんな風に作り上げるなんて!彼らの理想はなんて高いのだろう!もーさすがとしか言えないでしょう。絶賛。 ついでに…まさかのジョンマクレアが出て高まりました❤️ エマスストーンの目千両も好き過ぎる❤️
本当に面白かった
何も知らずに、ここの評価が良いので観ました。 面白かった! クルエラは、本当の悪女では無い。 センス抜群で、可愛くて憎めない女性でした。 今までディズニー映画は色々観ましたが、私の中では一番良かった。 最近にない、もう一度見たい映画でした。 吹き替え版を見たのですが、柴咲コウさんがとても良かった! 今度は、エマ・ストーンさんの声で観てみたいと思います。
嵌まらなかった
評価がとても良いし、ディズニーだし、Wエマ主演だしと期待して見たのですが…私には面白さが分からなかったです。 クルエラとエステラ、いくらなんでも同じ人だって気付くでしょ?とか思っちゃ駄目なんでしょ〜ね。
エマ・ストーンの魅力と魔力が爆発
すごい凄すぎる。何もかも。ロンドンが最も尖っていた70年代が舞台なんて最高じゃん。よだれが出そうなくらいcoolなファッションだらけだし、音楽や車のチョイスも文句なし。 そしてエマ・ストーンのクルエラ。デザイナーを夢見る従順でおとなしいエステラから、ロンドン中を熱狂させるクルエラにメタモルフォーゼしたフォルムを見た時、震えがきた。ヴィラン? 違う違う。究極美を我々に与えるために降臨したクール度マックスの鬼神だね。 エマ・ストーンの魅力と魔力に惹きつけられて、クルエラをどうしてもヴィランとして感じられない。クルエラの中のエステラが戻ったときの表情の優しいこと。ジャスパー、ホーレスと同じ気持ちになる。地獄まで一緒に堕ちても悔いなし。 幼い頃のクルエラもよかった。負けん気が強くて、いじめっ子男子上等のキュートな女の子ぶりに目尻が下がってしまう。クルエラ母娘と校長の対決シーンは、幼少期パートで一番面白かった。 バロネス役のエマ・トンプソンもドSぶりでは、エマ・ストーンに負けていない。この人、『ラスト・クリスマス』でとぼけた母親役してたとは思えない。 もう1人、『リチャード・ジュエル』だったポール・ウォルター・ハウザー。とぼけた事を言ったり、掴みどころない表情をしながらもエステラとの友情を大事にするホーレスにピッタリ。ホーレスのとって、クルエラに変身しても中身はエステラのままであって欲しいんだろうね。 ファーストデイだったから、こんな傑作が1200円で観れるとは。ほんと幸せ。この映像、この音楽は、劇場で鑑賞しないともったいない。周りに勧めないと。
最っ高~
面白かったー痛快だったー さすがディズニー、だてにエンドロール長くないよね。 クルエラにここまでクローズアップしてこんな映画が出来上がるなんて、目のつけどころがシャー●でしょ! エマ・ストーンはラ・ラ・ランドのアイドルっぽい可愛いさよりちょっと毒っ気がある役の方が断然いいですよね。 目力も体のS字なしなやかさも色っぽくて強くて素晴らしいかった。 音楽 がずっと流れていて、要所要所にご機嫌なナンバーが(ちょっと古っ) 映画の雰囲気にもぴったり。 オリジナルの101匹わんちゃんにもちゃんとつながっていて、観る前には長そと思った上映時間も全然長くなくて、最後までワクワクしてました🤩 パイレーツのジャックに続く 新しいやさぐれっ子の誕生だねっ!
黒と白だけじゃない人間模様
緊急事態宣言で長らく映画館に行けていませんでしたが本当に久しぶりの映画鑑賞。 期待を裏切らないディズニー作品。 101匹わんちゃんを知らなかったので話がわかるかな?と思いつつ、問題なく楽しめました。 黒と白、が繰り返し強調されますが、 劇中で描かれる人間模様は複雑な色合いを見せ、そこがまた楽しかった。 とにもかくにもエマ・ストーンがかっこよく、 衣装もクール! 動物たちも大活躍で酷い目に遭うこともなく、最後まで安心して楽しめました。
本家によってディズニーのヴィランが美しく塗り替えられていく
シャネルヴィラン版 マーゴットロビーが本当に美しい。 キャラクター達の豪華絢爛な衣装もみどころ いかにしてクルエラという狂人が生まれたかが納得いく形で描かれていた 101匹ワンちゃんを観た人なら見覚えのあるシーンや登場人物に興奮するはず ただ、アニータ役とジャスパー役とロジャー役を黒人俳優起用したのはなぜだ とにかくカッコよくてテンポがいい 最高の映画
奇想天外なクルエラ
レトロなファッションと、70年代の音楽を堪能できました✨ クルエラの出生の秘密や、家宝となるペンダントに隠された過去もあり、ストーリーに深みがありました。 ダルメシアンや、犬のバディーもキュートで、華を添える存在感でした。 キーワードは、クルエラがデザインした 仕立ての良いスカートです✨✨
「そこにいるのが悪い」ごっこが流行するかも
ジャンルのわかりにくい作品である。おおよそはコメディだと思うが、それにしてはシリアスな場面が多いし、笑えるシーンがそんなに沢山はない。観るべきところはエマ・ストーンとエマ・トンプソンの怪演だけだ。それほど面白い作品ではないと思う。 それにしても「ハリー・ポッター」シリーズで分厚い丸メガネとカーリーヘアで真面目なシビル先生を演じたエマ・トンプソンが、本作では冷酷で底意地の悪い独裁者バロネスを演じるとは、流石に女優は凄い。 エマ・ストーンの演じたクルエラ・ド・ヴィルは、悪役としては少し迫力に欠けるきらいがあったが、ディズニー・ヴィランズのひとりとして、キャラクターアイテムの販売も視野に入れているだろうから、あまり極悪非道だと困る。悪役だが中途半端に愛嬌のある人物造形にしたのは、商売人のディズニーらしい抜け目のなさだ。中途半端な役柄はかえって演じるのが難しいが、オスカー女優エマ・ストーンは、強気と弱気が混在する上に少しずつ性格が変化していくという、ややこしいクルエラを見事に演じきってみせた。凄い演技力である。 ストーリーは単純でわかりやすい。次の展開や台詞を予想しながら鑑賞していると、これが結構当たった。つまりそれだけ退屈な作品だという訳だ。大人が鑑賞するには底が浅すぎるが、かといって子供に見せるにはどうかと思われるシーンもある。バロネスが怒りに任せて投げた椅子が従業員に当たると「そこにいるのが悪い」と言い放つシーンなど、子供が真似しやすい気がした。「そこにいるのが悪い」ごっこが流行する嫌な予感さえする。 ディズニー映画は勧善懲悪が多い。登場人物は善玉と悪玉と普通の人の3種類で、善玉は暴力と権威によって悪玉をやっつける。つまりは水戸黄門映画である。人間は簡単に善玉と悪玉に分類できるものではないが、水戸黄門映画は人間を腸内細菌みたいに善玉と悪玉と日和見に分けてしまう。そして善玉の苦労を掘り下げる一方で、悪玉の性格を低俗な欲望の塊に単純化して、観客が善玉だけに感情移入することを強制する。 本作品で新たに登場したバロネスも、そのうちディズニー・ヴィランズのひとりに加わって、少女時代からの来歴が紹介され、バロネスは如何にして独裁者となったのか、みたいな作品も作られるかもしれない。教育に悪い作品になりそうだ。
観ていて、あの作品とあの役に感じが似ている。
この作品、確かに紛れもなく最後までディズニーなのは確か…なのだが、 作品観が何処となくティム•バートン氏 役的にキャットウーマン(ちょい境遇) エマ•ストーンさんが演じていた当時のミシェル•ファイファーさん (見た目と雰囲気)が似てるなぁと観ていて私は思った。 で中盤から、まさに『ジョーカー』ですね。 キャスト陣も、クセ超強めのエマ•トンプソンさん•おっ‼︎良い演技の子役ちゃん その他個々に素晴らしい俳優さん方。 久々の2回観たいと言える優秀作品でした。 そー言えば、リチャード•ジュエルで主演だった人(イマイチ演技が普通だった) 今回は印象に残る良い演技してました。
ファンタジーでないディズニー
ディズニーなのに、子供ではなく大人が観る映画 エマ・ストーンの新たな代表作になる予感 ヒール役の生い立ちにスポットを当てるという、今までにない新しい物語に、ディズニーならではの素敵なドレスのオンパレードと音楽 特にスマイル🎵の選曲に驚かされた 日本語版吹き替えの柴咲コウが、オーディションで主役を射止めただけあって役にぴったりの吹き替えに仕上がっている まさに、彼女の為の映画と言える作品
予想通り何か違ったけどその予想も違った
思っていたのと違ったけれど、かなり面白かった。 ディズニー映画だからビジュアル重視で観賞するが、意外とストーリーばかりに気が行った。 好きな・耳なじみのある音楽いっぱいで、それも楽しめた要因。 犬の描写が過剰演出に感じたけれど、笑いと癒やしのスパイスとして絶妙、というかずるい! かっこいいエマ・ストーンに見入って、いつの間にかその演技に魅せられて─、その魅力と実力を見せつけられた印象。
ファミリー向けジョーカー!?
最&高。個人的な感想だけど久しぶりに良いディズニーの実写を見ました。 まずやっぱりエマ・ストーンの演技は最高でしたね。演技のバケモノですよ。バケモノ。エステラからクルエラへの変わりようなんてめちゃくちゃ良い。 それに衣装もファッション戦争をテーマにしているだけあってこれもまたいい。アカデミー賞の衣装デザイン賞をとってもおかしくない。むしろとってほしいです。 それに「101匹わんちゃん」の前日譚としても面白いです。ラストシーンに繋がっているので詳しくは言えませんが次に「101匹わんちゃん」を見るときには見方がガラッと変わるでしょう。 展開は「ジョーカー」に似ているところもありますがファミリー向けにマイルドになっており見やすいしやっぱり面白いです。個人的にはジョーカーと同じくらい面白かったです。 きっとエマ・ストーンの新たな代表作になることでしょう。めちゃくちゃに面白かったです。是非ご覧ください。
cute☆☆
「101匹わんちゃん」悪役のクルエラ誕生秘話以外あまり情報がなく観に行くのを悩みました。 いざ始まるとディズニーらしくない!(良い意味で・・・😅😅😅) 70年代テイストのポップで華やかなファッションとメイク、パンクロックのテンポ進行も大人向き。エマ・ストーンの魅力と七変化に魅了されたあっという間の2時間でした。
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