劇場公開日 2021年5月27日

「「エマ・ストーンの新たな代表作」となる、アニメ「101匹わんちゃん」から、新たなディズニー実写映画の名作が誕生!」クルエラ 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「エマ・ストーンの新たな代表作」となる、アニメ「101匹わんちゃん」から、新たなディズニー実写映画の名作が誕生!

2021年5月27日
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本作は、ディズニーアニメーション映画「101匹わんちゃん」(1961年)のヴィラン(悪役)であるクルエラを主役に実写映画化したものです。「101匹わんちゃん」自体が古かったりするため当初はそこまで期待できませんでした。
ところが完成版を見てみると、終始クオリティーが高く、久しぶりに洋画で圧倒されました!
見どころの一つである、エマ・ストーン(「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞主演女優賞受賞)とエマ・トンプソン(「ハワーズ・エンド」でアカデミー賞主演女優賞受賞)という「Wエマのアカデミー賞女優の熾烈な共演」。これは両者が曲者で、やり取りが全く飽きませんでした。
特に主演エマ・ストーンの❝はじけっぷり❞は凄いものがあります。

1970年代のロンドンを舞台(幼少期は1960年代)とし、作風としてはファッション業界が舞台となるため、名作「プラダを着た悪魔」と似た雰囲気もあります。
監督は2018年アカデミー賞の話題作「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のクレイグ・ギレスピー監督です。
冒頭のディズニーのマークから「白・黒・赤」という独特な色使いがなされていたりと、とにかくスタイリッシュな映像に加えて、かなり楽曲のセンスも良く、映像、音楽も楽しめます。
本作は、「バットマン」シリーズにおけるヴィラン「ジョーカー」がなぜ生まれたのかを描いた名作「ジョーカー」に似た構造もあります。
「ジョーカー」は、「アカデミー賞最多11部門ノミネート」まで果たしましたが、感覚的には、あの快挙に匹敵するような出来栄えです。
もちろん「ジョーカー」のようなシリアス過ぎる作品ではなく、あくまで本作はファミリー映画ですが。
本作は、スタイリッシュな映像、楽曲、エマ・ストーンの名演技などを堪能するため、映画館で見ることが望ましい作品でした。
アニメーション映画「101匹わんちゃん」を知っていると、本作では、クルエラの相棒である「ジャスパー」と「ホーレス」、そして、「101匹わんちゃん」の主役の「ロジャー」「アニータ」などもキチンと出ていることが分かります。
見る前は、上映時間134分は長いのかな、と思っていましたが、体感的には、あっという間に終わり「まだまだ見ていたい」という状態でした。
「ジョーカー」は大ヒットし続編が噂されていますが、「クルエラ」も大ヒットすれば続編があるかもしれず楽しみです。

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細野真宏