ロン 僕のポンコツ・ボットのレビュー・感想・評価
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素敵なロボットファンタジー
って、所でしょうか。のっけからスマホ社会の批判と考えると粗探ししてしまうので、しんどいだけだと思います。某アニメで「ドジっ子メイドが実際に居たらウザイだけで萌えない」というようなセリフがありましたが、この映画についてもその通り。実際にロボットがバグったら事故や事件が起きるだけで実害にしかなりません。だからこそ、現実に当てこすることなく、ファンタジーとして笑ってみるのが最高だと思いました。実際、ロン可愛いし。
だから、あんまり批判や教訓を読み解くような見方はしたくないのですが、主人公が自分のことを教えるうちに素晴らしいマインドマップが出来上がったのには驚きました。最終的にロボットのCEOが「これだ!なんて美しいコードなんだ!」と賞賛するほど。つまり、「みんなも自分のマインドマップを書いてみよう!」という訳でしょうかw
最後のスタッフロールまで面白い。そうと見せ掛けて、ブルースクリーンを見せられるとは思わなかった。途中、ドット絵のロンがアクションしていたのも、こだわりの想いがあったのでしょうか。「ドット絵の神様」、小野 浩様、ご冥福をお祈りします。更にテレビゲームの開祖、PONGの表現も何かの想いを感じて仕方が無い。そして「ネットは広大だわ」という結末は・・・関係ないかな?
つまり子供のみならず、昔からコンピュータが大好きな大人ならば十分に楽しめる映画だったと思いますが、如何でしょうか。
ストーリーとテーマが乖離している
この映画の中の子供達は皆Bボットというロボットに夢中で、そのロボットを使いSNSで情報発信し、友達を作るという事をしている
要するに現実世界の「子供のスマホ(SNS)依存」という社会問題の比喩表現であり、どうやって子供はこのロボット依存から解放されるのかというのがテーマになってくる
しかしそのテーマとストーリーがかなり乖離しているように感じた
そもそものメインストーリーがバーニー少年とポンコツBボット・ロンの友情物語であり、この二人がストーリーで友情を深めれば深めるほど映画の「子供のロボット依存からの解放」というテーマから離れていくのだ
特にラストシーンは子供のロボット依存を解決するためにロンの命を捧げる選択をバーニー少年がしているが、今まで友情を育み命がけでロンを探しに来たバーニー少年がそんな選択をするだろうか? 友人の命より社会問題解決を取るだろうか?
テーマのためにストーリーが振り回されている印象が強いと感じた
まぁ日本人にとっては某国民的アニメの影響でロボットは本当の友達であり、社会問題解決のために捧げるような犠牲ではなく、問題を解決した後にただの玩具や道具になるような物ではない為、余計にこのストーリーに対する違和感を強く感じてしまうのかもしれないが
このあたりに日本と海外の価値観の違いが出ているのかもしれない
ただこういう細かい点を気にしなければ出来の良いファミリー向け映画ではあると思う
前半眠い
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Bボットってのが開発され、1人1台持つ時代に。
Bボットは持ち主の情報を収集し、ネットを通じて相性のいい人を探す。
子供達はそうやって友達を作るという時代に入った。
主人公は友達がおらず、ようやくBボットのロンを買ってもらったが・・・
不良品でネットにつながっておらず、セキュリティも施されておらず。
よって絶対に暴力を振るわないはずが、暴力を振るってしまった。
でも自分をいじめるヤツをシバいてもらった主人公はロンに友情を感じる。
発売元が回収に来るが、主人公はロンと共に森に逃走。
全てはロンを守るためだったが、道に迷ってしまった。
ロンは気を失った主人公を背負って出て来て、回収された。
また同級生たちも主人公を心配してくれてた。
これにより久々に友情みたいのも芽生える。
Bボットの開発者は、ボットが人間の心を持ったことに興味を持ち、
それを他の全てのBボットに移植することにした。
こうしてBボットは心を持つ友達ロボットみたいになった。
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全体としていい話だとは思うのだが、いかんせん前半が眠かった。
そういう所ってテンポが悪く、なかなか話が進まない。
それにロンが、最初はホンマの不良品にしか見えんのよな。
ドラえもんみたく、不良品気味でも人間らしさがあればなあ。
ただ残念ながらロンがそれを発揮するのは最終盤。
だからそれまではロンに感情移入することもない。
これが眠かった理由やと思われる。
あと、うんち姫はウケたわ~。
最新機能満載の“マイ・ベストフレンド・フォーエバー”だけど、それでもネコ型ロボットには敵わない…!?
冴えない男の子と欠陥ロボットの友情と言うと、日本ではお馴染み“ネコ型ロボット”。
見た目はディズニーの“ケアロボット”みたい。より軽量化し、機能も豊富になった“ver.2”?
キャラ人気しそうな可愛らしさで、作品も楽しそうでハートフル&感動。
こりゃヒットするなと思っていたら、昨年の公開時、日米共にさほど話題にならなくてびっくり!
実際見てみたら、うん、まあ、確かにね。
悪くはない。ツボを抑えた王道好編。
“Bボット”の機能が確かにスゴい!
SNS、写真や動画撮影、電話、ゲームだけならスマホと同じ。それらに加え、乗り物にもなれるし、SNSを通じて所有者に合う友達まで探してくれる。
我々が持っているスマホが“パートナーロボット”になったような。一家に一台なんかじゃなく、一人に一台。
誰もが“僕/私のBボット”を持っていて、一日24時間片時も手離せない。持ってて当たり前。持ってないなんて、ヘン。
孤独な少年バーニーはBボットを持っていない。それどころか、友達も居ない。
不憫に思った祖母と父親から、遂にプレゼント。ヤッター!!
ところが…、
このBボット、何かヘン。…いや、スゴくヘン。オンラインにも接続出来ず、何もかもとんちんかんな言動。
最新のテクノロジー満載のロボットじゃなかったの…??
それもその筈。欠陥品。それを祖母と父親が…って、“裏入手”!
友達を探してくれる筈なのに、こっちが“友達”について教えるハメに。
そんな一人と一体の“友達探し”。
見つけた友達は…、言うまでもない。
システムもプログラムも安全セキュリティもナシ。まるで“嵐を呼ぶ5歳児”並みの破天荒さに、振り回されててんてこ舞い。
だけど、いじめっこをぎゃふんとやっつけてくれた。(本来、Bボットにはこんな機能は無いけど)
確かに欠陥品かもしれないけど、他のBボットとは違う。
ダメダメで違うんじゃなくて、このBボットだけの違い=“個性”。
一緒にいて、楽しい。
僕だけのBボット。“ロン”と名付ける。
初めての友達。
世間や周囲からのけ者にされている者同士の交流は、誰もが共感。
主人の男の子はクラスのマドンナ的な女の子に想いを寄せていて…この手の作品にありがちな設定の初恋要素はナシ。あくまで、バーニーとロンの友情に焦点を絞ったのは潔い。
バーニーの周囲の子供たちは、“Bボット依存”。リアル社会のスマホ依存や投稿の“イイね!”、SNS上で有名目立ちたがりなどを、チクッと皮肉。
依存し過ぎはお騒がせトラブルにもなり、Bボット暴走による学校大騒ぎは、警鐘でもある。
Bボット開発のバブル社。青年CEOのマークは純粋に自身が子供の頃望んだ“友達ロボット”としてBボットを開発したが、COOのアンドリューは会社の名声や金儲け主義。CEOの座も狙っている。
欠陥品のロンを廃棄しようとする。子供とロボットの友情の敵は、自己欲の強い大人。
“友達”はいつ何時も仲良しって訳じゃない。喧嘩もする。でも、仲直り。
時には危機を救ってくれる“ヒーロー”。
そして最後は…。Bボットがより良いものになる為に。欠陥ロボットが“真のヒーロー”になった瞬間。
最初は僕が教えてけど、僕の方が教わった。
冒険、成長、友情…。
生身の友達も出来た。ちゃんと“Bボット”として、友達も見つけてくれた。
欠陥品なんかじゃない。ロンは最高のBボット…友達ロボット。
マイ・ベストフレンド・フォーエバー。
『ドラえもん』『ベイマックス』のみならず、『E.T.』も彷彿させ、イイ所取り。
警鐘やメッセージ、純粋素直な物語。
…であり過ぎる故、“教科書通り”の印象も否めない。
作風や展開、笑いや感動のポイントも想定内。
“ニューアップデート”は無かった。
こんな事言ったら元も子もないし、レビュー全否定かもしれないけど、実はあまりBボットに魅力を感じなかった。
何だろう…。ユニークなのはユニークなんだけど、ベイマックスのような魅力には遠く及ばず。
話もキャラももうちょっと捻りや工夫があったら…。惜しい。
それに、時々お説教や小言うるさいけど、一緒に泣いて笑ってメチャクチャ人間臭くて、やっぱり友達ロボット…いや、“友達”として居て欲しいのは、子供の頃からずっと見ているあのネコ型ロボット。“彼”には敵わないよ。
ざわつくネット社会
まずはロン可愛いです。動き表情見てて思わず抱き抱えたくなるかわいさ。
呼吸の合った掛け合いができる気持ちよさは人が友達ロボットに求めるところで、これが出来たら誰もが欲しくなる。一家に一台自分だけのドラえもんの時代になるんだろうな。
ただ見ていて、すでにもう来ていると言っていいプライバシーが薄い未来を感じさせる内容で手放しに笑って見てられませんでした。ネットで全て繋がる事への危険度や起きうる問題、管理社会化する窮屈さの方にもかなり焦点が当てられていたので最後ロボット達の孕んだ危険性は解決されずより身近な存在になって終わった辺り逆にホラーではと勝手に続編を妄想。
ラストも1人の時くらいつまらなそうな顔させてやれよというかむしろニコニコしとらんだろとひねくれ者は思っちゃったり。ちょっと終わり方が独善的な気がして腑に落ちなかった。
今時な背景だけど、ディズニーらしく理想的なストーリー。 ベイマック...
今時な背景だけど、ディズニーらしく理想的なストーリー。
ベイマックスと違ってロンがいなくなっちゃったのはちょっと残念だけど、主人公がそれを悲観していないからまぁ良いか。
個人的にはロボットでも良いからあの年頃に完全に自分を裏切らない友達が一人いるだけでもだいぶ人間形成に貢献すると思うので、友達ロボットはあっても良いと思った。
面白かった。
ロンの可愛らしいけど、やってる事は結構ギリギリだぞ!
と言うキャラが良かった。
子どもたちはロンの一挙手一投足に笑い転げていました。
映画ではロボットだけど、もうすでにネット社会で
依存していたりもするので大人目線で見ると笑ってる場合
じゃないなとも思えました。
ラストはロンの復活を期待してしまいました。
あのケアロボットではなかった!!
どうせこの映画も電脳世界に飛び込んでデータを書き換えていくみたいな結末か、あのケアロボットみたいな感じかと思っていたが、違っていた。
現実的に起こりそうなネットでの被害があったところなんてビックリした。「うんち女として一生を過ごすのよ」なぜが色々なツイッターの人たち思い出した。
というか結局あの解決方法でよかったのか?
周りのB-BOTがロン化するということで良いのか。それはそれで色々な問題が起こるのでは?などまぁ色々思いはしたがトータルでは面白かった。
トモダチッテ...ナニ?
例のケアロボットを思い出す風貌をしているロボが出てくる本作。
意外にもうんちガールの話などsnsトラブルを描いており、ただのロボと子供の友情だけに留まっていなかったのは面白かったです。女の子の「一生うんちガールが私に付き纏う」ってセリフにはなんだかドキッとしましたね。悪いミーム、使うのダメ、ゼッタイ。
ラストはベイマックスより、なんだか切なかったですね。生き返んないもん。ランチボックスになってるし。
良かったです。
ロボットは人間の友達になれるか?
面白かった。
現代特有の問題提起がある。
BボットはスマホとSNSをモチーフにしているのだろう。
他人の評価を気にしすぎて自分の本当の気持ちが分からなくなっていく病理や、人間関係だけがその人の価値であるかのように錯覚してしまうこと、友人を作れなければ問題だと言いすぎる社会のおかしさをうまく表現している。
①主人公は、みんなが使っている便利な量産品を自分だけがもっていない。
②中古品や故障品を手に入れる(もしくは偶然のトラブルによって機能が一部失われる)
③故障が原因による特別な欠陥や能力が見つかる
④メーカーが故障品を回収に来るが、主人公は抵抗する
このパターンのストーリーって、すごくよく見る気がするし、ありきたりだとすら思うのだけど、いざ同じストーリーにはまる作品を考えてみると、思いいたらない。ありきたりだと思うのは錯覚なのだろうか?
「電影少女(ビデオガール)」「ちょびっツ」「スクラップ三太夫」は①〜④のストーリーに近いと思うが、このパターンの物語の起源はもっと古いはずだ(と直感的に感じる)。
ドラえもんは、ジャンク品という設定だが、いわゆる「片倉設定」である上、物語上ジャンク品という設定が活かされているわけでもない(ドラえもんの能力はジャンク品であることと関係ない)。
ロボット、というしばりを無くして、似たパターンの物語を探してみると、「ドラゴンボール」の悟空、「寄生獣」のミギーは、本来は人類の敵になるべき存在が、偶然によるアクシデントにより人類の味方になる、という共通の生い立ちを持っていることに気づく。このパターンのヒーローの起源は、もしかして「仮面ライダー」か?
まあ、ジャンク品にしろ、ヒーローにしろ、①〜④のパターンの物語の面白さには普遍性があると思う。その理由は、「人間らしさ」とは、「不完全であること」という哲学ではないだろうか。
主人公のように、誰しも劣等感や不完全性に苦しみ、悩んでいる。しかし、不完全であるからこそ、成長しようと努力してあがく。その成長に対する意欲であるとか、成長の予測不可能性こそが、人間の人間たる所以なのではないか。
しかし、この映画はずいぶん思い切った主張をするものだ、と思った。Bボットは単なる道具として企業に完璧に制御されている限り、子供達の本当の友達になることはできない、Bボットは自律的に判断でき、企業の思惑とは切り離されて「自由に判断」できるようになって、本当の友達になれる、という…。
現実の企業だったら、絶対に自社でコントロールできない製品の存在を許すことはありえないだろう。
自由意志を持つロボットやコンピューターを恐ろしい脅威とみなすか、善良な友人とみなすか問題。アメリカではどちらかというと脅威とみなすことが多かったと思う(2001年のHALの影響?)。日本では友人とみなすことが多かった(アトムやドラえもんの影響?)。
この映画の世界観はすごく日本的だと思う。ロボットは本来善良でイノセントな存在で、それを使う人間が善良か邪悪かが本当の問題なんだ、という(=アトムの世界観)。
だんだんアメリカのロボット観、AI観も変化してきてるのかな、と思った。
触れ合いの大切さ
触れ合いの大切さを教えてくれる物語です。
いまSNS上で「いいね」を求め、その一面しか見てない仮想上の友人を集めることの大切さではなく、共に笑い、共に泣き、時にはケンカすることで繋がりを持つことの大切さを「ロン」を返して教えてくれる物語。
子供向けのためか企業に潜入するシーンとかは、その面かなり出てますがいまの子供たちには見て欲しい作品です。
ロン可愛い(*≧з≦)以上!
友情あり!ブラックジョークあり!
ロンの可愛さにやられました😍
バーニーのお友達はちょっと手のひら返しが過ぎないかな?と思いながら★5にしたのはロンにマイナスをつけたくなかったから😢
ポンコツでも必死に学んで、行動して、ヒーローにように人間を救うなんて😭健気すぎます😭😭🧚🧚
持病で目が辛い事情があってアニメ作品は避けていたのにぬいぐるみのキュートさに惹かれて観賞したが最後、もーう夢中です♥️
ロンが可愛くてたまらない💓💓💓
ぽーっとあたたかな光にわたしも照らされたい😍
ロンの声がスネ夫の声優さんなのも驚き😲‼️
あんなにガラガラ声だったのにいつのまにあんなに優しい可愛い声になったの?
同姓同名だったら勉強不足ですね😱💦
アブサロム!バーニー
バブルネットにつないで?
いっしょにいて?
脳内にロンの声がこだまします💞💕💞
SNS社会への警鐘
最初デザインを見た時はベイマックスをミニマムにした感じだなとしか思いませんでした。割と楽しみにしつつ、後回しにしてしまいました。ロンの声優が関智一さんという嬉しい情報片手に劇場へIN。
なかなか楽しめました。劇場公開にこだわったのも分かるくらい、SNSは便利だけど、それに固執したらヤバいよね〜、アナログな文化にもたまには触れてみてもいいんじゃない?とアニメーションで伝えるあたり、斬新でとても面白かったです。監督の娘さんがインフルエンサーに影響されたという実体験から作られたということで、SNS社会に生きる自分にも刺さる良作でした。
まず何と言ってもロンの挙動が愛らしい。バーニーの元へやってきた時から暴走をし続け、主人の名前をAのスペルしかなく、アブサロムと呼び始める始末。お婆ちゃんに影響されて♪ディキディキダンディキディキダンと踊り出したり、バーニーのパンツやおもちゃを燃やしたり溶かしたりと、子供でもここまではやらないぜ?と。でも、途中途中バグったり、分解したりと、憎めない挙動がシンプルなデザインと相まってかわいいです。
会社の造形の描き方も良かったです。1番偉い立場の裏から演じるから操る悪い人間の描き方も露骨ではありますが、しっかりと"悪"として描いているのもとても良いです。どんどんと彼の悪い部分が際立ってきて、反面教師のような感じでした。
ロンが良かれと思ってやったことが裏目に出ていき、強制ロック解除やネットタトゥー、果ては表面上だけでの関係性などが続々と露わになっていきます。ネットの世界には一生残っていくものという言葉はどの国でも共通なテーマなので、思わず共感してしまいました。
今作の惜しい点として、同級生たちの描き込みの薄さ。さっきまでずっといじめていたのに、ロンとの関わりが分かった瞬間に急に改心したように助けたりするシーンに違和感を覚えてしまいました。あと、終盤のロンとのお別れのシーンもあっさりしていたので、自分にしては珍しく泣きどころが欲しいなと思ってしまいました。
大人も子供も楽しめる、そんな理想的な映画でした。配信も良いですが、映画館という非日常的な場所もとても良いので劇場でこの作品を観て欲しいです。ねぇアブサロム?
鑑賞日 10/26
鑑賞時間 16:20〜18:20
座席 O-15
SNS社会をこの先生きのこるために
【友達】
互いに心を許し合って対等に交わっている人
一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人
友人
朋友 (ほうゆう)
デジタルネットワーク時代
大人も子供もSNSでつながり世界中の人々や
有名人と繋がってしまう時代
そんなスマホみたいな存在Bボットを
主役にした今作
感想としては社会風刺的でありながら
本当の友達って何だという投げかけまで
道徳教育的で良く出来てると思いました
スマホ+アレクサ+乗り物といった感じの
子供の友達となって何でもやってくれる
画期的な発明となったBボット
子供たちはBボットをみんなが使って
コミュニ―ケションしている日常
主人公バーニーは東欧移民系の父と祖母と
暮らす少年で家庭の方針もあって
SNSなどとは疎遠の生活をしてきた
バーニーは孤独だったのですが
見るに見かねて父がBボットを
買い与えようと店に走りますが売り切れ
しかし裏に回ると一台だけBボットを発見して
手に入れます
最初盗んだのかと思ってしまったが
ちゃんと買ったらしい
バーニーは喜びますがいざ起動させてみると
これがとんでもないポンコツで
・ネットワークに接続できない
・ロボット三原則的な制御が効かない
・他人を攻撃する事がある
・ユーザーの名前も覚えない
というひどいものでバーニーは返品
しようとしますがスクラップにされて
しまうし
ダメな奴ほどかわいいというか
どこか自分と同じような
親近感を覚えたのかバーニーは
ポンコツを救い出しロンと呼ぶように
なります
バーニーはネットワークに繋がらない
ロンに「ともだち」を教えるために
ブレインストーミング的な表を作って
教え込んでいきます
その間もロンは不良品として
製造メーカーに狙われ続けますが
ロンも隠れていろと言ってもすり抜けて
「ともだちを募集する」「いいねをもらう」
などといった行為を本当に街へ行って
誰と構わず募集しビラを貼ったりします
学校でロンをバカにしてきたいじめっ子
リッチ達が投稿動画でバズれば良いと
規制を外れているロンのプログラムを
コピーして暴走状態になり
学校が大変なことになってしまいます
SNSで人気があったサバンナも調子に乗って
ネットワーク範囲の規制を取り去ったら
その騒動に巻き込まれて「うんちガール」
というあだ名が世界中のネット上でついてしまい
激しく傷ついてしまいます
血眼になってロンを探すメーカーですが
このBボットを開発した責任者は
バーニーとロンの関係を自分が追い求めた
人とロボットの関係だと感動し
是非とも二人と会いたいと思いますが
バーニーはショックを受けロンと森の中に
迷い込んでいき
バーニーはもともと喘息持ちで薬が切れ
ロンもバッテリーがなくなりかけてしまい
大ピンチになりますがギリギリ救助されます
その後ロンはバグを直されバーニーのもとへ
返されますがバーニーはこんなのロンじゃない
と元に戻すよう言うと元のクラウドデータへ
アクセスできる権限をBボットを商売道具にしか
考えていないアンドリューに乗っ取られ
取られてしまったのでバーニーはメーカーに
忍び込んでクラウドデータを取り戻します
そこでバーニーはロンのプログラムで世界中の
Bボットに広めてしまおうと思いつきます
しかしそれをやると何故かロン自体が消失して
しまうのですがバーニーは覚悟を決めて
ロンと別れ世界中にロンが広まるのでした
やや終盤はご都合主義に感じましたが
社会風刺的でいろんな年齢層に楽しめる内容
だったと思います
本当に楽しくてSNSやってるの?とか
注目されたくてやることが自分を滅ぼす現実とか
自分は年齢的にアナログ20年デジタル20年
みたいな世代なので便利さを実感してるんですが
この国は政治家もそうだし学校教育がいつまでたっても
デジタルオンチが治らないのでいっそこういう
映画を学校で見せてもいいんじゃないかと
思いました
【”真の友人とは、オンラインではなく互いにキチンと向き合い、その人間の個性を認めたうえで成れるモノ”現代情報化社会へのアイロニックな視点も取り入れつつ、”真の友人とは・・”を描いた作品。】
ー イギリス、ロックスミス・アニメーション第1回作品。
友だちが出来ない少年バーニーと、不良品のロボット型情報端末機(Bボット)のロンとの交流を描く中で、真の友人とは何かを描いた作品。
◆感想
・バブル社が開発したBボットと名付けられたロボット型端末機は、スマホより機能性が高く、持ち主と相性の良い友人まで、見つけてくれる。
ー スマホで、ロックや映画、ポップカルチャーばかり検索していると、自然とその情報が出るようになる機能の発展形である。ー
・だが、バーニーの父親が買ってくれた、Bボットはネット接続は出来ないし、当然バーニーの友人探しもハチャメチャだ。
そして、バーニーを揶揄う連中を張り倒したり、投げちゃったりする。
ー けれど、それが友達ではないかい?
自分に都合の良い事ばかりを提案してくるのは、友達とは言わないよなあ。ー
・バーニーが、ロンの他のBボットにはない個性に気付き、彼を助けにバブル社のクラウドまで父とお婆ちゃんの協力の元、入り込んでいくシーン。
ー バーニーの幼友達の女の子が、SNSの誹謗中傷に晒されるシーンや、バブル社の愚かしき株価しか考えない男の描き方。
一方、Bボットを開発しながら、CEOを一度は解任された青年が、ロンのアルゴリズムに気付くシーンは印象的である。ー
<ネット社会から孤立しているバーニーとロン。
だが、彼らの繋がりは有機的であり、温かみがある。それに気づいた、バーニーの幼馴染たちの行動。
ネット社会の抱える闇に少しだけ触れつつ、真の友人とは何であるかを描いた作品である。>
パンツがあんなにも愛おしいとは。
見た目からして「ベイマックスの小さいver.??」と最初は思ってしまったけど(笑)、いやいや、とんでもない。
めちゃくちゃメッセージ性のある最高傑作でした!
ロンがとにかく可愛いし、2人の友情が育まれていく過程が素敵。
喧嘩するシーンも、友達だからなんだよなって思ってしまって、「これ、あるわー!」って。
彼等の仲がアップグレードしていくところが、本当に良かった。
あとはもう、パンツだよね。
パンツ燃やすシーン、あれはもう最高でした!
そこからの、バーニーを担いでみんなの元に運ぶシーン。
「ローーーーン!!!」って心の中で叫びました!
あのラストはもちろん寂しさもあるけど、リアルのお友達たちのBボットに、ロンの精神みたいなものは刻まれているし、ロンも望んだことなんだよなって思うと、自分にはしっくりきました。
バーニーは、新しくBボットを持つことも出来るだろうけどそうしてない。
また新しいBボットと絆を深めても、それは決してロンと同じにはならないだろうから、あのラストはあれで良かったんだよなぁと。
大人も子供も、是非見てもらいたい作品でした。
SNS社会の今だからこそ出来た秀作!
友達とは?
友達のいない主人公がポンコツのロボットロンと一緒に過ごすうちに、友達について深く考えて成長していくところがいい。上っ面の友達、趣味が合うだけであったり、好きであることへの押し付け、友達の定義を考えさせられる。ストーリーもシンプルでわかりやすい。ロンも愛嬌あって可愛いし、主人公だけでなくロンの成長も見ていて良き。終わり方もいいんじゃないかな!
結局。自分と合うところも合わないところも含めて友達ってことかな。知らんけど。SNSに頼りすぎてはいけないという現代へのメッセージですね。なんて
メッセージが深い
子供心を持った大人が、今の子供に対して大事なことを伝えた傑作でした。
現代の若い人達、特に子供は昔とは違い利便性の高い生活を送る中、大切な何かを失っています。
外に出ず、ゲームやチャットにのめり込む子供。昔は子供の楽しそうな声で溢れていた近所の公園は、今では単なる空き地と化しています。
友達の作り方として、作中に主人公とロンとの絆の深め方が描かれています。既存のアルゴリズムを埋め込まれたボットと、人間のように感情が分化していくロンとの対比が素晴らしい。
コンピュータにもともと書き込まれたアルゴリズムでは、人間のような感性が豊かで多くの感情を持つものに対してただの承認欲求を高めるものに過ぎません。
ロンには、プログラムされたアルゴリズムがなく、主人公の感性に触れ共感し分かち合うことで、笑うという感情が芽生えました。
作中で、バーニーの父は、「山に行きなさい」と言うシーンがあります。ボットに憧れをもつ子に、父はボットでは埋められない大切な事を教えようとします。自然に触れることで、知恵や感性が学べるからです。バーニーは、山の中で助け合う大切さをロンと学び、絆を深めました。
孤独で家族想いなバーニーは、ロンと出会うことで友達作りや、助け合いの大切さを学びました。バーニーのように周りに流されない生き方を貫く人達は、大人になって成功されている人が多いです。それは常識にとらわれず、本質を見抜いているからです。バーニーのような感性は失われつつあるのかなと思います。
今の子供達に見てほしい素晴らしい映画でした!
全21件中、1~20件目を表示