劇場公開日 2021年6月5日

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「矛盾ありかな。」デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5矛盾ありかな。

2021年6月14日
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この映画は、香港のデモを題材にしているのかと思いきや、デニス・ホーという人、個人にスポットを当てた内容になっている。
対中国という問題に関しては、世界中で、矛盾が噴出している。
チベット、ウイグル、内モンゴル、そして、自国の国民に対し、中国共産党は人権侵害を繰り返してきた。
今に始まったことではない。文化大革命で多数の犠牲者を出し、天安門事件で多数の学生を殺戮し、今、香港で多数の人達を弾圧し、暴力の前に屈服させている。
デニス・ホーのマーケットの9割は中国だったという。彼女の栄光は何だったのか?中国共産党に対し、抵抗したことで、そのマーケットから締め出されたということらしいが、その栄光こそ、虚業だったのではないか?
中国から締め出された後は、自分でメークをし、5人のスタッフでライブを行っているということだったが、もともと、その程度の規模だったということではないのか?
人権侵害に目をつぶりながら、世界中の人間が、企業が、中国マネーを漁っている。
我々に関係のないことなのか?日本には、今、中国製品が溢れ、それらを日常的に消費している。
その中に、強制労働でつくられた製品はないのか?ウイグルで生産された綿を、あなたは着ていないか?新疆綿、それだ!
そのスボーツウェアは、強制労働でつくられたものではないのか?工業製品は?
自分が同性愛であることを告白した香港の“スター”を通して、虚実とは何かがあらわになる。
そう、そんなもの最初から無かったんだ。すべては虚構だったんだ。
日本のバブルは潰された。しかし、本当に潰すべきだったバブルは、中国共産党のバブルだ!
今こそ、世界の人々は、虚を捨て、真実をつかまなければならない。
ナチス以上の犯罪組織、中国共産党を、もう許してはならないのだ。

caduceus