サマーフィルムにのってのレビュー・感想・評価
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【”『武士の青春』&『大好きってしか、言えねーじゃん』” 映画を愛し、映画製作に熱き想いと拘りを持つキャラ立ちの良い高校生達の、暑い夏の想い出を様々な要素を絡めて描いた、爽やかな青春映画である。。】
ー 主人公、ハダシ(伊藤万理華)の時代劇映画の知識が凄すぎる・・。
勝新太郎の座頭市をこよなく愛し、当然所作も完璧に頭に入っており、市川雷蔵の円月殺法の剣の動きもマスターし、三船敏郎、長谷川一夫にまで言及する・・。ー
◆感想
・メインのハダシを始め、
ビート板(河合優実)
ブルーハワイ(祷キララ)
ダディボーイ(板橋駿谷:朝ドラで大ブレイク。人柄の良さが出ている。30歳でも高校生を違和感ややありつつも好演。)のキャラ立ちの良さ。
ついでに、メイン3人の女子高校生は名前も”夏”である・・。
ハダシに”武士顔”を認められ、強引に『武士の青春』の主役をやらされることになったリョータロー(金子大地)が、バランスを取っている。
・サブキャラも良い。
デコチャリを乗り回し、チャラい恰好をしているが、照明のために必死でペダルをこぐオグリ君やピッチャーの投げる球の音だけで名前を当てちゃう不思議で地味なコンビは文句も言わずに録音係を務めるのである。
ー 皆で、映画を作っていく流れの自然な描き方が良いのだなあ・・。ー
・映画部では、ズーっと流行のキュンキュン青春映画をカレン監督(甲田まひる)の采配の元、着々と製作していく。
ー この映画が良いのは、アリがちなキュンキュン青春映画部VS拘りの時代劇映画製作チームと言う描き方ではなく、お互いに助け合いながら、学園祭で発表する映画を製作していく描き方であろう。
と言う事で、ハダシは渋々、剣道強い女子高生のブルーハワイは”すげえじゃん”レベルでキュンキュン青春映画の役を熱演する。オカシイが何だか良い。
映画を愛する者どうしで、いがみ合ったりはしないのだ・・。ー
◇白眉のシーンは、矢張りラストであろう。
『武士の青春』の結末に納得のいかないハダシがまさかの本番最中に映写機を止め、自分の考えるラストを、箒を刀にし、リョータローと切り合うのである。
そして、”未来には映画が無いんだ・・”と諦めた顔で言っていたリョータロー(と未来のホログラム男)が”俺が、未来を変える!”と、宣言するシーン。
沁みました・・。
<キュンキュン青春映画でも、時代劇でも、SF映画でも、ヒューマンドラマムービーでも、ホラー映画でも、映画製作者たちは映画を愛し、心を込めて映画を製作しているのである。
今作品は、様々な映画構成要素を盛り込みながら、素敵な映画愛溢れる高校生達の姿を描いた、爽やかな映画である。>
カッコ可愛い!
自分の好きなことに全力で進めるハダシちゃんがとても可愛くて、カッコ良かったです。最後の凛太郎との殺陣のシーンを絡めての告白もキュンキュンしました。ハダシ監督のその後の映画作品も是非観てみたいです。
はじめの一歩
所属する映画部の製作するラブコメを気に入らない女子高生が、友人達と時代劇を製作し文化祭でゲリラ上映しようとする話。
コンペでぼろ負けし、部活での製作が叶わなかった主人公の目の前に、時代劇の主人公として理想の男の子が現れたことが切っ掛けで、自費で映画をつくることを決意し行動していくストーリー。
そんなアホななスタッフ集めに、どんだけ稼いだ?な資金繰りから始まって、わちゃわちゃ撮影していく様子は、いや~青春だね!
そして同時に裏で撮影が進んでいるおバカ?なラブコメを絡めたりらタイムパラドックスがどうたらとコミカルさも満載。
ツッコミどころ満載だし、実際にそんなことになったら多分どっ白けだろうけど、まあそこは軽いノリの青春映画ということで。
そして最後はしっかり熱~い、これまた正に青春映画という展開もありとても良かった。
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