サマーフィルムにのってのレビュー・感想・評価
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面白くて、もうひと押し欲しい作品
夏になると観たくなるジャンルの一つ、「青春映画」ということで観賞しました。
作品としてはテンポも良くて、爽やかな雰囲気が全体に出ていてとても好感が持てました
ただ、作品全体のテンボや雰囲気がとても良かった分、ひと押し欲しかったなとおもいました。
主役の方はナチュラルでありながら、役やシーンのちょっと非現実的なところも、とてもいい感じで好演していのですが、後半の恋愛感情や未来のことについて苦しみ悩む部分の掘り下げが弱いかったのが残念でした。
そのためラストの盛り上がりが個人的な感覚ですが、2~3割り弱まってしまっているように思います。
それでも、ラストは盛り上がりは良かったと思うので十分おすすめ出来る作品かと思います。
ただ、他の方々のレビューを観ると、期待値が高くなってしまうかもしれないので注意して下さい。
爽やかな雰囲気のライトな映画だと思うので、心にジ~ンと来るのはあまり期待しないこと。あとは、ラストは好みもが分かれるかもしれないなということを、踏まえた上で観るといいかと思います。
「サマーフィルム」と「キネマの神様」どちらが好きか?
この夏、映画を愛する人たちを主人公にした映画が2本公開されました。
本作の「サマーフィルムにのって」と「キネマの神様」です。
乱暴な分け方をするならば「青春映画」と「晩秋映画」といったところでしょうか。
どちらの映画が好みか?という問いは、別の切り口で言い換えると、主人公として「ハダシ」と「ゴウちゃん」どちらが好きか?(どちらに共感できるか?)ということにもなるかと思います。
私は「8:2」で「サマーフィルム」の方が好きです。
それは、ハダシの方が勝負をしてるからかもしれません。
最後の○○(ネタバレ注意)のシーンは唐突気味ではあったものの、無くてはならないシーンだと思います。好きなら勝負しなきゃね。
傷つくのを避けてたら脱皮できませんもんね。
ハダシの「ダサかわいい」造形は見事でした。
明日1日中観ていたい
こんな映画部入りたい!
映画、青春と恋、そして未来
なんの予備知識もなく、劇場で見たタイトルに惹かれて観たのですが、これが大当たりでした。
かつて社会的話題となった「カメラを止めるな!」同様、低予算自主映画製作の過程を描いた作品ですが、今作は高校映研部のひと夏の映画製作現場が舞台のため青春映画の要素も加わり甘酸っぱい映画となってます。
主役のハダシという少女が時代劇オタクで、映画への強い愛に持つ事から起きていく展開が面白いく、知名度の浅い若手俳優のキャスティングも奇想天外になりがちなドラマに適度のリアリティーを生んでいます。
本作自体もアイデア勝負の低予算映画で、その目論見は見事に成功しています。
しかし、上田監督同様に松本壯史監督にとっても次回作が正念場と言えます。
そのプレッシャーに負けず、これからも素敵な映画で楽しませてくださることを期待します。
ポスターのダイナミックな夏さに惹かれて…
長雨から夏を求めて雨の中での鑑賞
映画ではピーカンの夏空が待って…ない
薄曇りか場合によっては雨だ、ずっと
それでも登場人物は明るい、陽キャの文化祭を陰キャの我々が乗っ取ってやるぜ!と意気込む
慣れずに距離が近づく二人、覗き込むその表情は、もう恋じゃん!恋始まってるじゃん!
みんなイイヤツ夏合宿!青春じゃん!青春の夏そのものじゃん!
場面は全て薄曇りか雨である。
それでもボクが求めてた夏です。これはあの夏の青春です!
空関係ないんです!なんなら季節さえも関係ないのかもしれません。
見守る物語のハートが、登場人物の表情、気持ちが夏そのものなんです!!
ラストこう終わるんだろうとなというボクの夏を
一つも二つも飛び越えた青春が飛び込んできて応援して泣きました。
ズルい!ズルい!こんな夏が!こんな青春が!の願望が一気に詰まっている。
悔しい!こんなにも物語の夏が輝いているだなんて、
雨なんて関係なかった。いつだってなにかのせいにしているのは不毛なんです!!
ハートです。そうハダシ役の伊藤万理華さんが教えてくれた気がします!
雨の日に観に行って良かった。ハートに夏が駆け抜ける映画です!
青春映画の佳作
SFにも時代劇にも何のリスペクトも感じられないのにどこまでも愛おしい、メンドくさい堂々巡りが焼き付けられた不細工なのに美しい青春グラフィティ
主人公は高3女子のハダシ。時代劇が大好きだが所属する映画部が撮影しているのはライバル花鈴が監督するユルフワな青春映画でちっとも面白くない。自作の脚本で時代劇を撮りたいが文化祭では一作しか上映しないのが映画部の決まり、脚本選考で花鈴に乾杯したハダシには予算が回ってこないのだった。そんな折ハダシの前に現れたのが凛太郎。彼の容姿が余りにも自分の脚本の主人公として理想的だったので、舞い上がったハダシは嫌がる凛太郎を無理矢理主役に抜擢、親友の天文部員ビート板と剣道部員のブルーハワイを巻き込んで映画製作に突き進むが、凛太郎には誰にも言えない秘密があった。
正直言うとかなりデタラメな作品。恐らくは『時をかける少女』みたいな話にしたかったんでしょうが凛太郎の秘密は序盤で無造作に暴露されるし、タイムトラベルものなのにタイムパラドックスのことを気にしている様子がほとんどない。ハインラインの名前がシレッと引用されるからと言ってSF小説へのオマージュは全然見当たらない、そもそもハダシが時代劇好きというところに何のリアリティもないのに、その時代劇好きぶりを補強するような描写もない。だいたいこんなタイトルなのに映画部が撮影に使っているのはiPhone。そして出演者のほとんどの演技が寒い。だいたいポスタービジュアルのシーンがどこにもない。どこまでもデタラメなのに余りにも愛おしいのは観ている方が恥ずかしくなるような舌足らずさが全編に滲んでいるから。好きなものを好きと言えない、やりたいことがあるのに難癖つけてやらない、そして好きな人に好きと言えない。このやたらと遠回りでメンドくさい堂々巡りこそが青春、その不細工さを不細工なままでやや粒子の粗いフィルムに焼き付けた尊さにハートをブチ抜かれました。そういう意味ではポスト大林宣彦の作品と言っても過言ではないかと。
登場人物達のあだ名について何の説明もないぶっきらぼうさもいいし、ほぼ素人集団の演技陣の中で一人気を吐いていたのが板橋駿谷。自分が老けてることをやたらと気にしている高校生ダディボーイの存在がパラパラと崩れてしまいそうな儚い映画の核になっていたと思います。もう一人重要なのはビート板を演じた河合優実。青春映画には欠かせないメガネっ子という鉄板キャラをあくまで等身大に体現したさりげない演技力に感動しましたが、『佐々木、イン・マイ・マイン』の苗村役で陰影の深いキャラクターをさりげなく演じていたことを思い出しました。
完璧からは程遠いのに忘れ難い、実に印象的な作品です。
コロナ禍で疲れた心を少しだけ癒してくれる
この映画のジャンルは何といえばいいのだろうか。SF映画というにはあまりにもすべてのシーンが日常的だし、青春ラブストーリーというには恋心の盛り上がりに欠けている。
しかし面白い。主人公ハダシには、情緒不安定みたいな危なっかしさと、それとは裏腹の執念深さというか、諦めない粘り強さみたいなものがあって、そのふたつが自転車の前輪と後輪のように微妙なバランスを保っているようだ。なんとも珍しいタイプのヒロインである。か細いように見えるハダシだが、意外に牽引力があって、周囲をぐいぐいと引っ張っていく。
周囲もそんなハダシの底知れぬ情熱に浮かされるようについていく。理由はわからないが、なんだか楽しそうだからだ。そもそも複数の人間が集まってひとつのものを作るのは、どんなことでも楽しい。衝突して分裂しそうになったり、また収斂したりと、青春そのものである。
本作品はそういった誰もが共通して持っている感覚にうまく訴えかけている。観客は最初から最後までハダシの精神状態を心配しながら鑑賞することになるが、それはハダシと一緒に映画をつくろうとしている生徒たちも同じで、その不均衡が物語を力強く進めていく。
まったくよく出来た映画だ。中学校の作文だったら満点をもらえるだろう。鑑賞後に心に残るものはあまりないが、自分の青春時代を思い起こして懐かしい気持ちになる。コロナ禍で疲れた心を少しだけ癒してくれる清涼剤のような作品だと思う。
毬藻
元乃木坂とか関係ない素敵な青春劇
個人的な思い入れで見たけど良かった。最後が秀逸
予告編を見て見に行きました。
高校生生活の最後の夏休み、映画を作るというのは47年前に私も経験があります。
秋の文化祭に出品する映画作りという点もそっくりです。
脚本を作った監督がいて、撮影、照明、音響と得意分野のスタッフを集めるというのもそっくりです。
監督だけがやたら熱いのもそっくりです。
資金作りのためにアルバイトするのも同じです。
撮影担当が天文部というのも47年前と同じです。
完成前には編集のために徹夜するというのも同じです。
違うのは8mmカメラとスマホの差ぐらいなものでしょう。
そんな個人的な思い入れで見に行きましたけど、けっこう楽しめました。
SF的要素はネタがあるのを映画の中で監督が明かしております。
確かに、そのとおりです。
この先、どうなるのかを見た人に期待させるところで終わらせています。
最後、あのカットで終わらせるのは秀逸です。
勝新を愛する主人公の話
若い皆さんが楽しめたのなら良かった
合わなかっただけなのか?
良くも悪くも学生っぽい。
いいじゃん! おもしろいじゃん!
【”エモい”が炸裂】
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