サマーフィルムにのってのレビュー・感想・評価
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映画に関わる、映画を愛する全ての人へ…
サマーフィルムとタイムマシーンにのって
秀逸な脚本と、キラリと個性が光る“7人の仲間たち”
女優としての素質も充分な伊藤万理華、脇を固めるキャスト陣、そしてどこか只者でない存在を放つ凛太郎役の金子大地は今後注目される役者ではないだろうか。あの美しい瞳に思わず吸い込まれそうになる。
青春の夏、友情、愛情、映画愛、時代劇、SF、これだけ多くのテーマがあればあっちこっち散らばりそうなところを巧みに織り込みながら令和時代の素晴らしい青春映画を作り上げているところも評価したい。
ストーリーが進むに連れ私の気持ちも彼女たちとともにヒートアップ、笑いあり、涙あり、主題家Cody・Lee(李)の「異星人の熱帯夜」も夏にピッタリ、歌詞がいいね!
映画館を出た瞬間の暑さとモワッとしたジメジメ感さえも打ち消すような、観終わった後の“爽やかな余韻“、“7人の仲間たち”と一夏の青春を共有できた気分だった。観て良かった!
ひと夏の…
映画部のはしの方、時代劇オタクのハダシが、映画部のど腐れ青春キラキラムービーを葬り去るくらいの傑作時代劇を、仲間と共に撮ろうとする話。
主演は活躍目覚ましい伊藤万理華、監督は放送中のドラマ『お耳に合いましたら。』でもタッグを組んでいる松本壮史。
2021年大本命と期待して臨んだ本作。
噂通りの傑作でした。
まずキャラクターが魅力的すぎる。
勝新が尊すぎる女子高生ハダシ、天文部の文系女子ビート板、剣道部で部活一筋のブルーハワイの3人組。
謎のタイムトラベラーで主役の凛太郎、老け顔筋肉自慢のダディボーイ、デコチャリ照明担当小栗、野球バカ音声担当駒田・増山、そして映画部の真ん中の花鈴や隼人。
キャラクターたちだけで語れるこの映画。
そして映画愛。
昨年の傑作邦画『アルプススタンドのはしの方』や劇中登場した『座頭市』、『時をかける少女』や『サマータイムマシン・ブルース』なども感じられる、映画がぎっしり詰まった映画。
近年問題となっている映画の倍速視聴やファスト映画に一石を投じるような部分も良かった。
YouTubeのショート機能やTikTokなど、数秒でいかに大衆の心を掴めるかというのが最近の傾向ともあって、劇中の「未来では5秒映画、1分は長編」という説は実際にありそうだと感心しつつも恐怖を感じた。
『アルプススタンドのはしの方』的な横の繋がり。
はしの方の人間だけを描いて真ん中を馬鹿にするのではなく、真ん中の本質にも迫る。
花鈴たちのことも毛嫌いしてるだけで、いざとなれば助け合える映画を愛する仲間たち。
同じ部室で編集作業してるのが嬉しくて微笑ましくて。
人と人を繋いでくれる映画。どんな映画が好きでも映画好きということに変わりはない。
時代劇でも青春キラキラ映画でもいいじゃない。
だから、この映画もアイドル映画だからとか邦画だからとか青春映画だからとか毛嫌いせずに観てほしい。
苦手なジャンルでも、万とある映画の中にきっとお気に入りを見つけられるから。
そして、ラストシーン。
一度は“「さよなら」をせずに共に未来へ”と書き換えた脚本を上映会で自らぶち壊して納得いくレベルまで持っていく。
やっぱりクリエイターって、本人がある程度満足できるくらいまでわがままに自分勝手に周りを振り回すくらいが良い。
正直あまり上手くないのでは?と思っていたまりっかの殺陣はキレキレで、ベストタイミングでの告白からの壁ドン。
時代劇と言いながら、これこそ胸キュンキラキラ青春映画じゃん!
そして「さよなら」からの斬り合いで幕が降りる。
なんとキレイな終着点。
これほど夏が似合う映画は久しぶり。
細かいところで言うと、リアリティが薄れがちな文化祭がここまでリアルだったのも良かったなぁ。
武士喫茶とか雰囲気が本物の文化祭だわ。
時代劇、SF、恋愛、コメディと色々な要素を詰め込んだ映画好きには堪らない一本。
もちろん映画好きじゃなくても、自己投影できて刺さる人は結構多いと思う。
夏休みは竜そばで!と言っていましたが、これもおすすめです。
ちなみに3人の中で強いて言うならブルーハワイ派。
映画愛が溢れ出した
映画部のはみ出し者で時代劇映画オタクのハダシ。彼女は未来からタイムトラベルしてきた凛太郎や気の置けない仲間たちと映画を撮ることに。
これは懐かしい、そして愛おしい空気だった。
高校時代にタイムスリップした。
テレビドラマ『お耳に合いましたら。』でチェンメシを愛するOLを演じた伊藤万理華さん。乃木坂46時代のアイドルなイメージを100%払拭するボーイッシュでオタクなイメージに驚いたのも束の間、今作と遭遇。
万理華さんに当て書きしたんだろうなぁ。
彼女の個性なしでは成立しないと思った。
オタクなどという言葉が存在しないときから十分にオタクだった自分には嬉しすぎる作品。大好きだ。
前評判よりは...
結論から言うと、うーん。って言う感じです。
何故か絶賛されている主演の演技が、やっぱりアイドルの延長な演技かなぁ、ヒステリックな心境をキンキン声でキャンキャンやる演技は別に俳優ならば簡単というかそれを職業とするならば誰でも割と簡単に出来ちゃう芝居なんですよね。ヒステリックな状況でもふつふつとした苛つきを表現出来るのが上手い俳優さんです。表情とか台詞回しは至って普通ぽいのに、観客に「あ、苛ついてる。精神的に極限だ」と感じさせるのがプロの俳優さんではないでしょうか。あまりお上手でない方が演じると仔犬がキャンキャンと吠えてらぁ。くらいにしか感じない、つまり「間」が抜けてしまうんですよね。
俗に言う「間抜け」です。学生映画ならば及第点というか良作レベルですが、プロが撮った商業映画ならば、もっとしっかりしてよ!と言いたくなってしまう映画でした。期待してただけに残念です。夏をテーマにした映画ならば、「アルプススタンドのはしのほう」や「サマータイムマシーンブルース」とは雲泥の差がついてしまった作品です。
学園青春モノの傑作だ!
主人公は映画部の時代劇好き女子高生。でも文化祭に向けて部が作るのは、くだらなーいラブコメ。で、彼女は友人達と自分の考えた時代劇を作りたいと悩んでいた。そこへ現れた男子が主役のイメージにピッタンコ。そこから剣道部と天文部の友人と制作準備開始。映画部の奴らはラブコメ撮ってるから、照明やら音声やらスタッフは、全くの素人に声をかけて集めた。みんな、いい塩梅のキャラ立ちで、要らない奴が居ない。
この辺まではオーソドックスな起承転結を想像してたんだけど、主役の男子と彼女が対面した時の彼のセリフが!?まさかSF的な展開?と、想像しながら見守っていると、タイムマシーン!!な、なんだ〜この展開は!
でも本筋が映画作りなのは変わらず進行、大きな夢を追いかけるとかじゃなくて、目の前の課題に突き進んでいく仲間達の姿勢がとても気持ちいい。ライバル関係にある映画部もいい奴らばかり。お約束の恋バナを最後に持ってきて、見事なエンディング。
映画好きに悪い奴はいないんだよ〜!てか。
大人も観れる青春ムービー
ある高校の映画部に所属する主人公。
根っからの時代劇好きで時代劇を撮りたいと思っているが、部としてはコテコテの恋愛映画。悶々としているところに自分の脚本に見合った男子を見つけて、彼を主人公に自主映画を撮ることに決めたが、その彼は未来から来た人だった。
映画的設定で、ともすればバラドックスになるので、正体を隠しつつ目的を果たす。しかしバレたら、、というのが定番だが、この映画はそこは重要視されない。
きちんと青春を描いてあり、脚を引っ張る等もなく非常に前向きな映画。
主演の伊藤さんは、元乃木坂というイメージがいい意味でなく、清楚感よりひたむき感が画面狭しと表現されてて好感。金子さんも猿楽町で会いましょうとは違った好青年ぶりで好印象。他の出演者もキャラが立っており非常に見易い映画だった。
夏にぴったり
出演している皆さんは存じ上げなかったですが、キラッキラッした3人のコンビは良い感じでした。学園青春ものいいですね。 コロナ禍乗り越えたら大笑いできるコメディーもっと作って~
ここ1,2年で観た学園ものが3連続で映画部的な内容なんで、次はそろそろ別ネタで(笑)
最高!!!
なんと素晴らしい作品か。
ただの青春映画ではない。そう思った。
映画好きな高校生を描いた作品というだけでもない。
全世代に通用する、素晴らしい物語だった。
高校生が大好きな素晴らしい芸術を未来に残したいという崇高な志は、今に生きる全ての人が必要な気持ちでもある。そして、それを本当に信じられるものに託す、これもまた一度きりの人生しかない人間のやらなきゃいけない仕事だと思っている。
あまっちょろい、ひ弱な志が、仲間との切磋琢磨を経て、強靭なものに生まれ変わる、これもまたほんとに素晴らしかった。
そしてラストシーン。
美しい、ひたむきな、なかなかお目にかかったことのない素晴らしい決闘シーンだった。
最高!
(´∀`)見逃さないで!この映画!
上映館が少なすぎます、、、、こんな素晴らしい映画なのに、残念です。
予告を観て、なんだか予測がつきそうな映画か?と思いきや最高のクライマックス。
映画作りに燃える女子高生の仲良し3人組が撮った映画のクライマックスは、、、、、。
クライマックス、、、そうきたかーー!参った、久々に虚をつかれて魅入ってしまった。
そりゃ、最高なクライマックス、誰も勝てないよ。
なんだか破茶滅茶だった私の高校生活が思い出され、楽しく心地よい気分になれました。
映画館を出た瞬間、夏の終わりの生温かさが尚懐かしさを増幅させてくれました。
ポケットに秘密にしまって持ち込んだミルクティが生あったかくなってました。
この夏の秀作です。
ちょっと前に『映像研には手を出すな』って映画があったかと思います。
正直言ってこの3人組で撮り直して欲しいと思いました。
やはり浅草氏は伊藤万理華じゃなきゃダメです。
友情、恋愛、SF、時代劇の絶妙ブレンド
ラストがヤバいくらいに決まってる。余韻を残してスパッとエンディング曲が流れる。この感じがたまんないんだよね。気分が最高潮のまま、あれこれ思いを巡らすのは至福の時間。
時代劇オタクのハダシは、体は小さくボーイッシュ。ハダシは、自作の時代劇シナリオの主人公にぴったりの青年、凛太郎に偶然出会ったことで、周りを時代劇映画作りに巻き込んでいく。
ハダシの友人二人が個性的で、リケジョのビート板、長身で女剣士のブルーハワイ。この3人組、『映像研には手を出すな』に似ていなくもないが、キャラが立っていて飽きさせない。ビート板は、理系知識を活かしてタイムパラドックスを分析するし、ブルーハワイは、見た目を裏切る乙女チックな一面を見せて笑わせてくれる。
ハダシのライバルが製作している青春キラキラ映画との鉢合わせをうまく織り交ぜながら、ラストまで疾走感あふれる展開。友情、恋愛、SF、そして時代劇への愛が絶妙にブレンドされていて、夏にぴったりの青春映画に仕上がっている。刀を使わない殺陣で感動するとはね。
不思議と良い映画
大人でも楽しめる青春映画。
高校生の時代劇オタクが監督で映画を作っちゃう。
未来から主演がやってくる。
だけどSFっぽくなくて自然な映画。
終わりはウルっときて、観終わった後は爽やかな気分!
金子大地さん、イケメンだし演技いいし、これから人気が出そうだなー。
好きな人(モノ)と勝負しないと!
決着つけないと!勝新!市川雷蔵!こいつじゃないと、この人じゃないとダメだってライバル関係はきっと恋みたいなもので一期一会。
今、この瞬間を焼き付けよう --- 青春の1ページ。キラキラな恋も思い通りにいかない鬱憤も、そして映画愛にタイムトラベルというSF要素すら、ここには嫉妬してしまうくらい好きなもの + 時代劇好きのイチブが詰まっていて、そのすべてを肯定してみせる!本作中でも『時をかける少女』が言及されるようにタイムトラベルと別れのくる恋模様はセット?
私、とんでもない奴なんです --- だけどそれらの中心でいつももっと魅力的ににしているのは伊藤万理華の存在だ!チャーミングで最高に愛しくて、もう無条件に応援したくなる。彼女がそこにいるだけで画が生き生きと輝き、躍動し始めるよう。友人役もよくて、門脇麦と市川実日子に少し似ている2人。
終盤"胸アツ"すぎ!いいな〜これ自分が作りたかったな〜となった。逃げちゃダメだ。立ち向かわないと、告白しないと。
伊藤万理華ええやん👏
乃木坂が好きなのと評価が高いのとで見てみましたが、伊藤万理華いいねっ!卒業してあんまり見てないから、ほんと久しぶりに見たな。撮影したのいつなんだろう、、もう25歳だよね?高校生の青春感よくあんな自然に出せたなと思います。いろんな素敵な表情溢れてました👏
映画全体的に低予算感というか、低予算で映画を作るという内容の映画に相応しい低予算感。武士役2人以外はあんま見たこともない役者さんで、ある意味ほんとの高校生みたいでいい世界観でした。ビート板もブルーハワイもなんかよかった。ビート板とか垢抜ける前の石原さとみって感じで。
変なあだ名とか掃除用具で戦う感じとかなんか青春詰まってていいですね。全体的なストーリー構成もおもしろいです。
願わくば映画はずっとあり続けてほしい。
素人感を楽しめる方には良いかも。設定がもったいない
評価が良かったので期待して見た。
映画愛は感じましたが、何か押しつけがましい。
SFテイストを入れて娯楽作にしたいならもっと楽しめるシーンを入れて欲しかった。
未来の天才監督のデビュー作という設定をもっと活かしてくれたらもっと楽しめたかも。
いやあ!泣いちゃったよ!
緊急事態宣言中に映画館は、後ろめたいけど
日経夕刊で観て行ってしまった。久しぶりの
シネリーブル梅田。初シニア料金だ!😀
乃木坂46の伊藤万理華ちゃんや、河合優実、祷キララ、甲田まひるなんか、みんないいね。
可愛らしい!
映画部のハダシは、座頭市なんかの時代劇大好き。
しかし、主流は恋愛映画に学祭は決まる。そんな中イメージぴったりの凛太郎に出会う。部活は、学生のものだね。知らないものが、知り合い仲間になるんだな。
映画作りは、チームワークだからね。
僕もかっては、映画作りなんで懐かしいなあ。映画の未来のメッセージもあって、ラストは泣いてしまったなあ!映画は、やはり映画館だな!
映画愛に溢れててメッチャ自分好みだったー!
映画界を震撼させるかもしれないストーリーも良かった(笑)
高校の映画部に所属するハダシ(伊藤万里華さん)が自分の撮りたい作品を作る為、仲良しの天文部のビート板や剣道部のブルーハワイと映画を創って行くストーリー。
他のスタッフを誘う伏線がサラリとしてるけどナルホドの展開。
予想もしていなかったSFチックなストーリーなんだけどグイグイと作品にのめり込んでしまった感じ。
序盤は映画部が造る作品に敵対視してたけど、終わってみれはみんな映画仲間って感じで好印象。
自分も映画作りに参加したくなる感じでとても良い。
笑いと感動のごった煮で鑑賞中のワクワクした感じはこれまで観た映画には無かった感じ。
ハダシを演じるボーイッシュな伊藤万里華さんがとても良い!
演技力もなかなかで可愛かった!
クライマックスの体育館での上映会の展開は感動!
ちょっと観ている方が恥ずかしい感じもしたけど泣ける!
本作をもう一度観るなら自宅でゆっくり思いっきり泣きながら観たいです( ´∀`)
王道アイドル青春映画リスペクトのインディペンデント映画
とても楽しかった。久々のアイドル映画テイストの映画。インディペンデント映画なのだけど見事にエンタメ青春映画の王道を目指した感ある。言うなれば、アイドル映画へのリスペクト映画みたいな感じ。
とにかく主演の伊藤万理華の犬っころみたいなコメディエンヌぶりがかわいい。と、思ってるとラストのアレでびっくりする。この辺もつかこうへいの新人アイドル登竜門の殺陣を思い出したり。脚本三浦直之の好きなものが詰まってる感じがする。
ただ好きなもの楽しいものを追求した感じがとてもいい。奇跡的にいいところがポン、ポンと点在しているけど、バカにしているもう一方の映画部の主力チームの絡め方などいい感じ。
おもろかったです
ストーリーはちょっと…という気がしましたが、配役とかネーミングとかアイデアとか編集とかキャラとかアンバランスとか対比とか、色々と楽しめて、非常におもろかったです。
さすがに何かをイメージしてしまうところとか、最後の、もはやじゃないじゃん、とか、違和感はいっぱいあるんですけれど、それをも凌ぐ面白さを感じました。
青春って何でもありなんですね。
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