「青春は爆発だ!」サマーフィルムにのって ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
青春は爆発だ!
大変面白かった。
ハダシ、ビート板、ブルーハワイ誰もが個性的で魅力的なキャラクターで
若き女優たちが作り上げた個性がめちゃくちゃ光ってた。
特に伊藤万理華のキャラクターは最高に出来が良かったと思う。
ちょっと漫画ちっくではあったが、全然色気がなく動きもガサツ、言動も表情も子供という
感じが本当に生き生きしてて素晴らしかった。
伊藤万理華は知らなかったけど、他にどんな作品に出てるのか気になってみてみたら乃木坂からの卒業で随分映画に出ているを知り評価されているんだと思った。
てかこれは評価されるべきだと思う。
ストーリー自体はそれほど捻りもないので伊藤万理華のキャラで持っている部分は大きかったかもしれない。
とはいえこのようなひとつの目標に向かって友達同士が夢中で成し遂げるということは
大人になってしまうとなかなか味わえないことだろう。
学生時代文化祭やクラブ活動で団結して夢中になった時の一体感をこの映画では味わえる。
登場するライバルの映画研究会も決して嫌なやつではなく、同じ仲間として切磋琢磨している感じもいい。悪い奴が一人も出てこないなんて美しいよね。
ただなんで微妙なSF要素を取り入れたのか不明。本当に必要だったのか?
もっと他に普通に進めても良かったんじゃないかと感じた。こういうことをやると
それだけでB級感が出ちゃうんだよなあ。残念。
また最後の撮り直しも微妙。あの殺陣をなんの練習もなくできるわけもないし、
あそこだけ異常に漫画ちっくな表現で見てるのがちょっと恥ずかしかった。
最後のオチが失敗というのも将来の巨匠の学びとしても良かったと思うんだよね。
とはいえ本当に楽しく最後まで見れて余韻にまで浸れて良かったです。
何かに夢中になれる青春ってほんま憧れる。もう遅いですけどね、、
