「お、お、お、おもしろい!!!」サマーフィルムにのって CBさんの映画レビュー(感想・評価)
お、お、お、おもしろい!!!
時代劇好きの女子高校生が、自作脚本の主演にぴったりな男の子を見つけ、夏休みをかけて時代劇を撮り、文化祭で上映する話。
青春映画としても爽やかにまとまっているし、映画好きなら観ない手はない感じの主題だし、言うことないです!
主人公が所属する映画部はキュンな映画(ラブコメ)ばかり撮って主人公はいつも不満なのだけれど、そのキュンを撮る主演・監督の女子生徒にすら映画愛を感じる作りは気持ちよいばかり。タイムスリップものというSFテイストも、無理なくかつ観客に理屈にあってるか?と真剣に考えさせない絶妙なレベルで組み込まれ、"時をかける少女" だったり "ドク(BTTF)" だったりとそこはかとなくリスペクトが散りばめられている。
主人公は映画の監督・脚本として、「映画の主人公がともに戦ってきた相棒が実はかたきだったと知ったラストシーンで相手を斬るべきか斬らざるべきか」という点を、最後まで悩み続ける。このテーマがさりげなく各所に散りばめられていて、これがまた楽しい。
伊藤さん、金子さん以外は、ここ(映画.com)に写真がない俳優さんがほとんどな映画だけれど、それだからこそ、高校生活がとてもリアルな感じでよかった。
おまけ1
TVドラマの「お耳にあいましたら」で伊藤さんをみて、「どうしてこの人、こんなにウケてんだろ?」と思ってたけれど、原点はここにあったんだね。
おまけ2
エンドロールでわざわざ(見習い)と付記されてクレジットされていた方たち、あなたたちが育って映画界をよりいっそう盛り上げていってくれることを信じています。がんばってくださいね。
CBさん、コメントありがとうございました。
こんなに気持ちの良い、熱い映画滅多にないですよね。
今、自分の中で人に薦めたい作品のNO.1になってます。