「これだから映画が大好き」サマーフィルムにのって サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
これだから映画が大好き
映画を作る映画。ということで見てみよっかなーくらいの軽い気持ちで鑑賞。公開からしばらく時間が経っての鑑賞ですし、まぁ期待はそこまでしていないです。タイトル的にも微妙そうだし笑
え、え、え、え、めっちゃ面白い。
これを求めていた。自分はこれを求めて映画を見ていた。もうたまらない。最高すぎる。言葉にできない...
時代劇が大好きな映画部のハダシ(伊藤万理華)。文化祭に上映する映画に自分の考えたものが選ばれず、キラキラ恋愛映画を撮る羽目になった彼女は不貞腐れながら、渋々撮影を手伝っていた。
ハダシというキャラクターが凄い。
かつてこんなにも愛おしくて魅力的な高校生のヒロインがいただろうか。負けず嫌いで、でも仲間思いで、少し自分勝手だけど誰よりも映画愛に溢れている。今年見た映画の中でもしかしたら1位では?と思えるほど、大好きな主人公だった。こんな主人公が見たかった!!!
そんなハダシを演じた伊藤万理華も凄い。
繊細かつ大胆な演技で、困ったり喜んだり感情変化が分かりやすくて一気に引き込まれる。めちゃくちゃ可愛いのにめちゃくちゃカッコイイ不思議な女優。元アイドルとは思えない演技力で、これからも彼女の作品をずっと見たいなと感じた。
他のキャラクターも個性豊かで非常に楽しい。
高校生とは思えない顔つきで渋い声のダディボーイ
自転車にライトを付けまくるヤンキー?の小栗
ピッチングでどの選手かが当てれる騎田&増山
ただただハダシのそばに居たいビート版
本当は恋愛ものが大好きなブルーハワイ
全員愛おしく、どこかズレてて面白い。
見事な青春映画。
「子供はわかってあげない」でも感じた青春の無限大の可能性と素晴らしさ。今作もまたそれを感じさせてくれて、四季の中で1番嫌いだったはずの夏が映画の世界では1番好きな時期となった。弾けて爆発しそうなくらいテンションが上がる怒涛の96分間。
シンプルそうで全くシンプルじゃないこの映画。
ドキュメンタリーのようなリアリティもありつつ、かなりぶっ飛んだSF要素もあって、映画の愛と人への愛も描かれて、時代劇のカッコよさも盛り込まれている。何だこの映画は〜と半ば呆れの状態で映画を見ていたら、一気に虜に。
ラストは驚きの展開で爽快。
何が何だか訳の分からないまま、自然と涙が出てきてものすごい鳥肌に襲われる。恋愛×青春×映画愛×時代劇×SFの全要素をひとつにまとめ、予想もつかない最後を迎え最高の余韻をもたらす。満足度が半端ない。こんな、まさかを求めて映画を見ているんだ。主人公の映画愛と自分自身の映画愛が確認できる、これ以上ないラストだった。主題歌も超良いし!!!
見終わった直後よりも、しばらく時間が経った今の方が最高。面白さが時間が経つ程気づき始めて、興奮がとまらない。DVD出たら買って、家で何度も何度も見たいそんな映画。映画が好きじゃダメですか??映画を愛しちゃダメですか?? 時代劇、見てみよっかな。
本当に最高でした。
カッコイイ主人公と魅力的な登場人物。無駄のない脚本にぶっ飛んだストーリー。非の打ち所がない締め方と浸れるエンドロール。★5.0の満足度!!!
ありがとう。本当にありがとう。こんな素晴らしい映画を作ってくれてたスタッフ全員に感謝!!!!
レビューからこの映画への最大級の賞賛や愛や感謝が伝わってきました。
本当に「この映画を作ってくれた人たちありがとう!!」ですよね!
もっと伝えたいのに自分の言語化能力の至らなさがもどかしい。。