劇場公開日 2021年8月6日

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「武士の青春」サマーフィルムにのって 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0武士の青春

2021年8月30日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

2021年映画館鑑賞79作品目
8月29日(日)チネラヴィータ

時代劇にかける高校生の一夏の青春コメディーの傑作

時代劇オタクの女子高生ハダシは高校の映画部に所属
1対他全員の圧倒的大多数の選挙結果文化祭で発表する自主制作映画はラブコメに決定
どうしても時代劇を撮りたい1人意気消沈怒りの暗黒面ハダシ
ラブコメに対抗しようにも部費はラブコメの方
ならば引っ越しのバイトで制作費を仲間とともに稼ぐハダシ

天文部でSF好きで唇が印象的な眼鏡の女の子ビート板
剣道部に所属していて大会で優勝する腕前のラブコメ好きで笑顔が印象的な女の子ブルーハワイ
3人は幼馴染で仲良し
ビート板はスマホで撮影担当
ブルーハワイは殺陣指導としてハダシの映画作りに協力

野球部の補欠2人が音声係
デコチャリのヤンキーが照明係
老け顔のダーティーボーイが主人公と対峙する侍役
そしてタイムスリップで未来からやってきたイケメン麟太郎が猪太郎役として主演抜擢

強引ともいえる熱い映画監督ハダシ役を伊藤万理華が好演
反省後しばらくたった峯岸みなみかイケメンパラダイスの前田敦子以上にバッサリとショートカット
表情の移り変わりを観ていても面白い
元乃木坂46元アイドルと侮るなかれ彼女は若いが本物の役者だ

時代劇の撮影をしているのにラブコメの撮影がちょくちょく重なるところが笑える
ゆうたろうと甲田がだんだん憎くなる

野球部の太ってない方と映画部の歯茎がひっそりカップル成立するなかばどうでもいいマルチな展開もあり

文化祭当日
体育館で二本立ての上映会
この期に及んでラストシーンが納得いかないハダシ監督
意外な展開
意外なラスト
『鬼ガール!!』の桃連鎖を彷彿させる
剣戟映画武士の青春
ラブストーリーなのか
アドリブで見事な殺陣は全くリアルじゃないがそれでも面白い

事前情報はほとんど読まず予告編だけで観ることを決めたのでハダシが安達に聞こえたがあくまでハダシ
なぜハダシなのかなぜビート版なのかなぜブルーハワイなのか謎のまま

ハダシの時代劇好きな理由はよくわかった

『十三人の刺客』とか『座頭市物語』とか『瞼の母』とかまた観たくなった

あとテレビデオとか懐かしい

野川新栄