「桐島に匹敵する青春映画!夏にこそ!!」サマーフィルムにのって わたろーさんの映画レビュー(感想・評価)
桐島に匹敵する青春映画!夏にこそ!!
「桐島、部活やめるってよ」にも匹敵する、負け犬たちのワンスアゲイン青春映画。
時代劇✕SF✕青春キラキラ映画という射程の広さ。どの映画のジャンルも否定しない作りになっているのが良い。強いて言えばファスト映画は否定してたな。
とんでもねえ壁ドンがある。とんでもねえところでラストカット。この余韻の残し方、主題歌をかけるまでの数秒が美しい。
伊藤万理華は、主演女優顔。映える映える。これからもどんどん活躍の場を広げていくでしょう。そして金子大地の名演に昨年から何度も食らっている…青春映画に欠かせない存在になってる。
桐島を超えるではなく匹敵すると書いたのは、重要なシーンで現実の世界をストップさせて虚構の世界にドラマを持ち込んだから。周りにいるキャラクターは虚構だと分かって第三者的に入り込んでくる。桐島は屋上のシーンで周りにいるキャラクターも現実の中で起こるからこそ虚構を超えて現実が食い込んでくることでカタルシスが増す(上手く言えない)。この点で桐島の方が好み。
音楽の使い方だけやや仰々しかったかなあ。
夏映画として傑作と言える。何度でも見たい。
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