劇場公開日 2020年12月11日

「三浦春馬の勇姿のみが素晴らしい」天外者(てんがらもん) シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0三浦春馬の勇姿のみが素晴らしい

2025年7月7日
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三浦春馬の最後の作品と言うバイアスを抜きにしても、全編にわたる彼の渾身の演技が際立つ作品でした。幕末から明治にかけて近代産業の礎の一人である五代友厚の伝記作品ですが、監督、脚本共に三浦春馬の熱演には程遠いレベルの低さで、観ていてガックリしました。絶賛されている方、すいません。予算の関係か、重要なエピソードは映像にせず脇役のセリフで説明で終わらせてしまうので拍子抜けだし、五代の時代ごとの立場や目指していることや成し遂げたことがほとんど語られず、話も飛び過ぎで、ものすごい出来の悪いパイロット版のそのまた予告編のような作品でした。一度、監督と脚本を入れ替え、追加撮影して編集し直してほしいくらいです。五年前の旧作だけど、劇場には三浦春馬を偲ぶファンの方が集まってエンドロールには遠慮勝ちに拍手されていたのが、一映画ファンとして嬉しかったです。

シネマディクト
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