「我が家のアカデミー賞総ナメ〰️!」天外者(てんがらもん) あかたかさんの映画レビュー(感想・評価)
我が家のアカデミー賞総ナメ〰️!
離れて住む母の町で「天外者」が上映されると知り「騙されたと思って観て」と声をかけたところ、なんと既に何度も観ているとのことでした👀。決して映画通ではないのですが、年老いているからか、時代劇にはちょっと口うるさい母。やれ「あの時代の人は畳のヘリを踏むはずない…」「お侍さんにとって刀は命、貴重なんだよ、あんな扱い方しない…」などとテレビに向かって口にするタイプです。その母が…。
三浦春馬さんはアイドルじゃなかったんだねぇ…
あんなにお腹から声を出す俳優さんは久しぶりだねぇ。最近は自然な演技だとかで口の中でモゴモゴいう人が多くてね、観る側の力を要求するというか…。でもね、伝える仕事なんだよ。方言であろうがきちんと綺麗に言葉が届いたよ。基本だよ基本。ちゃんと言葉を噛み砕いてお腹に入れているんだよ。大事なところで、眼を光らせたりしてね…。
走り方、あれは日頃からしっかり身体を鍛えてるだろうよ。刀の握りもね、剣を習ってるんだろうねぇ。ずっと強く握らないものなんだよ。身の引き方が違う…。本当にいい俳優さんが出てきたねぇ…。
作品についても…、あまり広く知られていない偉人に光を当てて、監督さんも伝えたいことが溢れていたのだろうねぇ。じっくり観たくてね…。久しぶりにいい映画を観たよ…。
絶賛話は尽きませんでした。私よりしっかり観ていて、驚くやら、嬉しいやら…。
さんを付けて名前を口にした瞬間に、母は春馬くんをアイドルでなく、名優と認識したのだと思いました。私は涙…でした。
間違いなく、我が家のアカデミー賞総ナメです!
(ちょっと辛口も…)
母がじっくり観たいと思うほど、つまりてんこ盛り。私としては、限られた時間の映画なので、もう少し的を絞っても良かったかもと思いました。まぁ何度も観ればそれも気にならないですけど(笑)