「三浦春馬が素晴らしい」天外者(てんがらもん) みきみきさんの映画レビュー(感想・評価)
三浦春馬が素晴らしい
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大好きな三浦春馬が、五代友厚を演じる⁉️明治維新の五代をどう描くのか?と期待して観に行きました。
先ずは上映前から販売され、パンフレットも手に入らないことにガッカリし、観る前にどんなところを描いているのか、見処や細かな配役登場人物など予習できない不満から始まった。
序盤、友厚幼少期に地球儀を作ってしまう姿、青年期に万華鏡を直してしまう器用さや、仕組み、特性等この時代にどうやって学んだのか?と思うほどの知識を持っていたこと等描かれ新しい発見にワクワクした。
三浦春馬の所作の美しさ、英語のシーンでは流暢なだけではなく、幕末ではこうであっただろう発音にもこの時代に連れていってもらえる素晴しさがあり、演技の素晴しさが作品にのめり込ませてくれるのに、信念の強さや理想は何処からだったのか?背景は何か?実際どんな活動をしながら理想の世を作るため、どんな人と繋がりを持ちどう動いていったのか?という探求心は満たされることなく、友厚が二人の女性のお陰で…という描かれ方には激しく抵抗を感じた。
最後のシーンで、友厚の死を悼む長蛇の列を描くならば、友厚がどんな風に動き、働きかけ、どんな理想を描いたから大阪の商人の信頼を得られたのかを、ナレーションや女に頼らず描いて欲しかった。
二時間にまとめるには余りある五代友厚がしてきたことの、どこにいるスポットを当てるか?が長期にわたり欲張り過ぎて、教科書通りの事しか描けなかったとしか感じなかった。
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