「予想以上に大人も楽しめる映画」妖怪大戦争 ガーディアンズ モンブランさんの映画レビュー(感想・評価)
予想以上に大人も楽しめる映画
過去作はまだ観ておらず、本格派豪華俳優陣が揃っていたので観賞したため、過去作との比較や繋がりはわからないがCSを録画してあるので、追記予定あり。
子供向け作品にしては俳優があまりにも豪華だと思ったら、案の定大人でも楽しめるエンターテイメントだった。
邦画でCG、特殊メイクを使った作品としては海外に持っていっても十分な迫力だと思った。
要素としては色々あるが、洋画にはない邦画の良さが詰まっており、王道ジブリが好きな人間にも受け入れられる作品だと思う。
ただ、筋はジブリと通じるものの、表現方法は全く別で子供にもわかりやすく咀嚼された感じに作られている。ジブリほど年齢に応じて受ける印象や幅がある作品はないと思うので、それとは比較は出来ないが、単純に没頭出来、子供は勇気をもらえるのではないかと思う。
怖さはさほどではないが、幼児は親が手を繋いでおいてあげると良いのではないかと思う程度の作品。
劇場での鑑賞年齢も幼児から高齢者まで今まで観てきた作品の中で1番層の幅が広かった印象。
一人でも家族でもデートでも楽しめる作品。
こういう満足感は久々で遊園地に行った気分になれた。
先日2005年版の録画を観た上でのレビュー。
軸になっているものは同じものの、全くクオリティも何もかも比較にならなかった。2005年版の詳細レビューはそちらに書くが、2021年版と2つだけを比較した場合、2005年版は100点満点中5点、2021年版は95点位違う。2005年版は酷すぎた。これを知っていたら、2021年版を観ようと思わないのではないかと思うほど。逆に2021年版はよくこれだけクオリティ上げたなと思う。
2005年版は残虐性が目立ち、下品な描写もあり、とにかく演技力も映像も恥ずかしくなるほどクオリティが低いので、これだけを見たら邦画のレベルが低いと思われてもしかたのないような内容で、ターゲット層がわからない。
2021年版は誰でも観られる(お化け等が苦手でなければ、子供に安心して観させられる)内容で、大人も何も考えず楽しめる。そして、立ち止まって考えさせられる部分もある。すねこすりもとてもかわいく、なぜグッズを作らなかったのかと思うほどだった。あのぬいぐるみは子供が欲しがるだろう。
主演については確かに2005年度版の方が好感度は高いだろうと思う。ただ、役者の人気はさておき、2021年度版の寺田くんの役柄はあえて、リアルな兄といったところだろう。勿論、演技力を含め弟役の猪俣くんの方が圧倒的人気と主役感が高かったのは否めないが。
色気シーンについても2005年度版は露骨に男性目線の作りで観ていて不快感を感じる一方、2021年度版は子供にも観せられる品のある美しさでその点も評価が高い。
ここでは映画全体との比較は星の評価だが、100点満点でするならば、2005年版は4点、2021年版は83点といったところ。