「事実と真実と、他人を責める権利」由宇子の天秤 sysrさんの映画レビュー(感想・評価)
事実と真実と、他人を責める権利
それぞれの人がそれぞれに日々を生きてるから、関係する人たちのすべての行動つまり事実の全体は当然誰も知りえない
だから、いま知ってる事実つまり皆の特定の行動をつないで、それぞれの人がそれぞれに自分なりの “真実” を形作る
そしてその “真実” はすべてを押さえてはいない知りえた事実のパッチワークだから、こうあってほしいという自分の願望がどうしても混ざるし、あるいはその全部を覆してしまう新しい事実が突然飛び出してきたりする
当事者もマスコミも視聴者も、全員がそう
つまり、誰かを全力で叩ける確証なんて、ましてや権利なんて、誰も持ちえるはずがないのだ
なるほど、なんとも鋭いところ突いてくる、これはよい作品
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