「少女マンガって、マンガというより伝統芸能に近いんじゃないかな?と思った。」胸が鳴るのは君のせい Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
少女マンガって、マンガというより伝統芸能に近いんじゃないかな?と思った。
白石聖さんが見たくて見た。
白石聖さんはいつも通りで、可愛いんだけど微妙に変で浮いている感じだった。
演技は結構うまいので、地味な女の子の役もできる。
少女マンガの主人公でもまだいけるかな?という感じだった。
相手役の人は見たことない人で、ジャニーズJrの人みたいだけど、その辺に歩いてるお兄ちゃんを連れてきたような、ずぶの素人みたいな人だった。
なんとなくしっかりしていなくて、白石さんよりだいぶ年下に見えた。
顔も女の人が見たらイケメンなのかもしれないけど、個人的には全くイケメンとは思えなかった。
もちろん少女マンガだから役柄的にはイケメンなんだけど、なんだかちぐはぐな感じで、もしイケメンだけの学校があったら、”イケメン君”とあだ名つけられてバカにされそうな感じだった。
演技もただひたすら台本を覚えて言っているだけみたいな感じで、これって演技といえるのか? というレベルだった。
ただ王子様みたいな感じでない分逆に現実感はあった。
その分恋のライバル役の板垣瑞生さんが演技がうまい上に、ものすごくかっこよくてイケメンだった。
役柄は定番のちょっとチャラい男だったけど、現実だったらちょっと危険な感じはするけど、間違いなくこっちにいくだろうという感じだった。
もう一方の恋のライバルの原菜乃華さんは、初めて見たけど可愛い。
櫻坂46の新センターの天ちゃんみたいな顔をしていて声も可愛かった。
役柄はこっちも定番の、ちょっと陰湿で重い感じの役だったけど、普通は白石さんよりこっちを選ぶかな?という感じがした。
あと浅川梨奈さんも出ていたけど、この人最近やたらこういうのに出ている感じがする。
仕事がないのかもしれないけど、時代劇でいったら切られ役の大部屋俳優みたいになっていてイメージがよくない。
浅川梨奈さんは好きな女優さんなので、できれば主役のスターを目指して頑張ってほしいような気がした。
内容的には定番中の定番、ド定番の黄金パターンだった。
なんのひねりもない感じで、「これでいいんですか?」と言いたくなるようなキャラ設定とストーリーだった。
そんなこと言うならお前が書いてみろと言われても、内容だけなら書けそうな感じだった。
だけど、少女にうけるように書けと言われたらたぶん書けない。
絵がうまかったり、微妙な表現がうまかったりするんだろうけど、原作を読んでいないおやじにはわからない。
でも、この映画を見て改めて少女マンガってすごいなと思った。
微妙に変えてはいるんだろうけど、この定番のパターンで何十年もやっている。
たぶん読者は大人になったら卒業して、入れ替わっていくからできるのかもしれないけど、時代が変わっても同じパターンで続けられるものってあまりない。
もしかしたらこれから何百年たってもこのパターンでやってるかもしれない。
こうなってくると、マンガというより伝統芸能に近いんじゃないかな?と思った。