劇場公開日 2021年8月6日

  • 予告編を見る

「映画として散漫な話で脚本の出来は良くないと思うけど、あまり悪く言いたくない・・・」映画 太陽の子 お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映画として散漫な話で脚本の出来は良くないと思うけど、あまり悪く言いたくない・・・

2021年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

題名に書いたとおり散漫な中身で出来としては良くないと思うけど、たくさんの方が亡くなった事実がありその方々を侮辱する気がしてあまり作品を悪く言いたくない・・・

京都大学の原子物理学研究室での原爆研究を縦糸に、その研究室の1研究員(柳楽優弥)、その弟(三浦春馬)、幼馴染(有村架純)の3人で繰り広げる群像劇を横糸に、物語は進みます。

まず、戦争中の日本でも初歩的な原爆研究を行っていたのを知っていたせいもあるのかもしれませんが、研究開発の初歩的な段階で終戦になったので(一昔前のプロジェクトxの話のような苦労を乗り越えて開発したといった)話の盛り上がりは感じられませんでした。

3人の群像劇にしても、その関係の描写が弱い(有村と兄弟の関係、兄弟間の関係)ので魅力はないです。

また、他の方が被爆地広島の描写がおかしいと指摘されていますが、それ以外にもおかしな描写はありました。

さらに、必要性が感じられない描写(アインシュタインとか、兄弟が裸で海に入るところとか)が結構ありあります。

悪くは言いたくないのですが、出来は良くないと思います。

良いところを挙げるとすれば、有村架純が演じる女性が悲惨な現状をただ嘆くだけではなく、将来のためにはっきりとしたビジョンを持っていたことでしょうか。
多分、現在の日本に欠けていることだと思うので・・

お抹茶