「終戦前夜の群像のひとつ」映画 太陽の子 センノカゼさんの映画レビュー(感想・評価)
終戦前夜の群像のひとつ
同名の灰谷健次郎の小説、映画とは、まったく別の作品なんですね。
終戦前後の市井の人々を描いた作品としては「火垂るの墓」「この世界の片隅に」などの名作もありますが、また別の視点から描いた作品です。
負けるとわかっている状況の中で、研究する学生と家族、そして幼馴染の女の子。
恋愛感情を前面に押し出せる状況でもなく、かといって研究にも全集中できない。
主人公の男は・・・・いっしょに海で遊んだ楽しかった時代の幻影を見る。
主人公の女は・・・・勝ちでも負けでもなく、終戦後の未来を見据える。
名作とは言えないが、こんな見方もありですね、という感想です。
三浦春馬の遺作となってしまったためか、若い女性の観客が多かったです。
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