「19世紀の文芸ドラマを現代風に描いた感じは良かったが…」レディ・マクベス いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
19世紀の文芸ドラマを現代風に描いた感じは良かったが…
何つながりで本作をチョイスしたかは定かでないが、とにかく何の気なしに鑑賞してみた。
全体を通して19世紀の文芸ものにしてはかなりくだけた感じの仕上げ方は、重くなり過ぎることなく個人的には悪くないと思うが…それにしてもやっぱり濃いなぁ。人間の憎悪がやたらとつまりまくっている。
ただし、一定のカメラワークのみで撮っているせいか、ドロドロストーリーにもかかわらずわりにスッキリ表現できていて、良くも悪くも安定して観ていられる。
さて、彼女の生き様はどうだろう。大きく一線を越してしまっているだけに当然大批判は避けられないが、個人的には全否定できない面もあるかなとも思える面も。
本作はフローレンス・ピュ-のひょうひょうとしながらも熱のこもった鬼気迫る演技が最大の見どころだと思うが、それ以外はちょっとどうだろうか。
本作は映画作品として特に安っぽさは感じなかったが、室内シーンがメインゆえきれいな景色等がほとんどなかったので、評価は星ギリ3つというところかな。
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