「甕(カメ)の数え方は1口、又は1個です。」タイガーハンター 水滸外伝 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
甕(カメ)の数え方は1口、又は1個です。
水滸伝に登場する人食い虎を退治した武松のアナザーストーリーで、遼の陰謀で襲われた金の皇子を偶然通りかかった武松が助け、それが切っ掛けで金に加勢して行く話。…って、水滸伝に全然詳しくないけれど。
人食い虎のプロローグから始まり、程なく朱漆の筒を入手する本編になっていく。
託された朱漆の筒を、酒の報酬で三娘に届けることになる武松。
無類の酒好きとか、腐敗した世界の悪党殺しといか自称するだけあって、正義感は強いし案外義理堅い主人公。
予想外に色っぽいキャラの三娘だったり、お約束のおっちょこちょいキャラのその旦那、更に意外な彼等の本性と関係性も又面白い。
遼、特に皇子はコテコテの悪党だし、昔懐かしのカンフー映画的な勧善懲悪ものですね。
導入部分こそちょっとだけ入り難かったけど、判り易いストーリーに、クド過ぎない格闘アクションに、酒の力発動に、更には虎との因縁とかも相まって、なかなか面白いエンタメ作品だった。
虎のCGがちょっと力み過ぎてかえって安っぽく浮いて感じたのは勿体なかったかな。
時代と共に、映像が綺麗になり過ぎた弊害ですかね。
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